JT生命誌研究館名誉顧問
兵庫県出身、1927年生。
生物学者・理学博士。京都大学理学部卒。
京都大学教授、岡崎国立共同研究機構基礎生物学研究所所長、同機構長、国際生物科学連合副総裁等を歴任。
1989年に国際発生生物学会からハリソン賞を日本人として初めて受賞。
1995年度文化功労者の顕彰、
1998年勲二等旭日重光章を受けた。
京都大学、基礎生物学研究所、総合研究大学院大学それぞれの名誉教授。
1993年から2002年3月までJT生命誌研究館館長。
科学技術の人間社会に占める役割が、とてつもなく巨大なものになっている今日ですが、おかしなことに科学の評判は一般的にはあまり高くはないように思われます。つまり、科学は人間からロマンと心を奪う方向のものととられることが多いのです。人間にも直接に訴えるような、心ある科学はあるはずですし、それなしには科学技術の進歩を私たちは安心して享受できないでしょう。わがBRHは、いかに微力であっても、どなたとも一緒に楽しめる科学を呈示することへのチャレンジを試みています。科学はむずかしい、という前提、思いこみをしばらく忘れてみて下さい。だって、かなり難解としか思えない、藝術作品も私たちの心にふれて、接し方によっては私たちに喜び(ときには深い悲しみも)を与えてくれているではありませんか。そこには理屈を越えた心情への訴えがあればこそです。科学にはこうした境地はないことになっています。恥ずかしいことです。本当にそうなのでしょうか。