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表現スタッフ日記

展示季刊「生命誌」を企画・制作する「表現を通して生きものを考えるセクター」のスタッフが、日頃に思うことや展示のメイキング裏話を紹介します。月二回、スタッフが交替で更新しています。

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【刺激的な日々】

山崎 梓
 初めまして。この春から展示案内スタッフになりました山崎梓といいます。私は普段、大学院で昆虫生態学を専攻しており、オオタバコガというガの幼虫にみられる体色の多様性を研究しています。種内に様々な体色のバリエーションがみられる生きものは昆虫類に限らず魚類やは虫類など実に広範囲にわたっています。どうして様々な分類群で体色の種内多様性が見られるのか、それぞれの体色のもつ役割(カムフラージュや異性へのアピールなど)は何かなど、普段外を歩いていても目に入る生物の色がついつい気になって仕方ありません。先日館内にいるアマミナナフシを見ていて、緑と茶色の二種類の色があるのに気付きました。オスとメスで色が違うのか、それとも大きさで違うのか…あれこれ妄想は尽きません。これから研究館を訪れるたびにじっくり観察してみようと考えています。
 私がこの生命誌研究館に興味を持ったのは、BRHカードに出会ったのが大きなきっかけでした。「こんな面白いものを作っているところを見てみたい!」という好奇心から飛び込んでみた訳ですが、端っこの方からとはいえ表現の場に加わることができて大変刺激的な日々を過ごしています。館内では、毎回展示の中に新しい発見をしては興奮して未だに訪問者気分が抜けない見習い中の私ですが、自分自身も楽しむことを忘れずに、色々な来館者の方々との出会いも楽しみに頑張っていこうと思いますのでどうぞよろしく御願いいたします。

 [ 山崎 梓 ]

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