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表現スタッフ日記

展示季刊「生命誌」を企画・制作する「表現を通して生きものを考えるセクター」のスタッフが、日頃に思うことや展示のメイキング裏話を紹介します。月二回、スタッフが交替で更新しています。

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【サマースクールを終えて】

山岸 敦 今夏実施したサマースクールの報告ページは、サマスク担当村田さんの頑張りと、参加された皆さまから感想文を8月中に(ほぼ)いただけたおかげで、速やかにアップすることができました。是非お読みください
 さて今回SICPセクターのサマースクールは、久しぶりに私が取り仕切りました。ここに来た年に一度やって以来、(今は村田さんがやっている)全体の進行役を担当するようになっていたので、参加者と一緒に個々の課題に取り組むことからは遠ざかっていたのです。最初は、自分の仕事に近い内容でスクール生とできそうなこと・・・と考えて、「ものみなひとつの卵から」展を念頭に「生きものの卵を持ってきてもらって展示をつくる」にしようと思ったのですが、「ニワトリの卵くらいしか集まらないと思いますが、それでどうやって新しい表現に取り組むの?」と中村館長に指摘され断念。そこで、今村さんの提案もあり、もう一つ最近の担当として、BRHカードのオマケペーパークラフトにしました。
 私が企画から担当していたのは一昨年の「他人のそら似」ですが、紙を切り抜く立体のペーパークラフトを2日で考えて作るのはさすがに無理がありますから、遠山さんが企画した昨年のおまけ「生きものヤジロベエ」でいくことにしました。ヤジロベエなら、紙の組み合わせでなくてもいろいろな材料で形を工夫できそうです(この時点で、「ペーパークラフト」というテーマから離れているのですが)。
 実施の前日、出勤の途中でホームセンターに寄り、材料を検討しました。コンピュータでイラスト作製ができれば、堅めのインクジェット紙が使えます。太さの違う竹ひごや針金は、ヤジロベエのバランスの試行錯誤に役立ちます。スチロール板とホットナイフは、アイデアをすぐに形にするのに便利・・・。自分が夏休みの工作をするノリで、目につく物を選んでいきました。その甲斐あって、スクール生と企画ともの作りを楽しみ、短い時間で成果を披露するところまでやり遂げた、大成功のサマスクでした。

 [ 山岸 敦 ]

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