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![]() 特徴的な進化様式をもつ生物の進化機構の解明を行いながら、コンピュータシミュレーションなどにより一般的な生物の多様性の進化のメカニズムを探求しています。 (A)北海道に棲むヒメマイマイというカタツムリです。このカタツムリには図にあるように角があり扁平なカドバリマイマイという集団があります。この扁平なカタツムリは北海道の石灰岩地域の2カ所で独立にみられます。ミトコンドリアDNAによる系統推定から、この2カ所のカドバリマイマイは独立に角のないヒメマイマイから進化したことがわかりました。また、この扁平とい形質と角があるという形質は独立に複数の遺伝子に支配されているということが推測されました。 このカタツムリの研究は 、特徴的で、一見不連続な形の進化が急速に起こっているという現象(これまでよく知られてはいますがその機構についてはよく分かっていません)を説明する上でのモデル生物になると思われます。 (B)はAとは対照的に、1億7千万年以上ほとんど形を 変化させていないカブトエビです。私たちは、これまで、形態はほとんど同じでも、数百万年前に分岐している系統が複数共存していることを明らかにしたきました。現在、なぜ形が変わらないのかという問いアプローチをするために、カブトエビの背甲の発生に関わっている遺伝子の比較を行っています。 (C)たとえばアフリカの湖に生 息しているシクリッド科の魚は、短い時間に多くの種(繁殖が隔離された集団)が形成されてきました。私たちは、個体ベースモデルと呼ばれるコンピュータシミュレーションを用いて、雌が雄の形質(色など)を選ぶことによって(性選択)どのように集団の分化(種分化)が生じるかを検討予測しました。 Cで示してあるグッピーも、雌には雄の特定の色や模様を好むという性質があります。しかし、グッピーではシクリッド科の魚と違って、ほとんど集団が分化していません。 現在この問題を検討するために、グッピーの行動実験をはじめています。 (D)は、個体ベースシミュレーションの様子を示したものです。個体ベースモデルでは、生物個体の遺伝子、行動、位置などを仮想個体に組み込んでシミュレーションを行うものです。それによって個体の間の相互作用がどのように進化プロセスに影響するのかを検討できます。図の中の点は、各個体の位置を示していて、異なる色は食べる餌資源が異なることを示しています。このシミュレーションでは、空いたニッチ(利用されていない餌や資源)の存在が生物の種分化(繁殖隔離)の進化を促すかどうかをシミュレーションしたものです。実際の生物で得られたデータをもとにシミュレーションを行い観察された現象の要因をさぐる場合と、全くの仮想的な状態を想定してシミュレーションを行う場合とがあります。 |
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