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遺伝情報はゲノムDNAという1次元上に並んでいます。一方、生物には発生、分化、老化といった時間軸、および個体の中の位置や細胞系譜という複数の次元があり、その中で遺伝情報の発現が絶妙にコントロールされています。この仕組みの全貌を理解するために、私たちは線虫の一種C.elegansを用いて、どの遺伝情報が、どの時期に、どの細胞で、読まれているかというゲノムの発現パターンマップ作りを進めています。C.elegansは細胞数はたった1,000個ですが、神経系など動物としての基本的な体制を持つ優れたモデル系です。受精卵から成虫までの細胞分裂パターンが明らかにされてきましたので、個々の細胞レベルで遺伝子発現を研究することが可能です。私たちは、これまでに全遺伝子の1/3にあたる4,500の遺伝子をつかまえ、500以上の発現パターンを明らかにしてきました。図はその一例です。全ゲノムのDNA塩基配列が1998年末には明らかになる予定でもあり、このような情報を蓄積することにより、ゲノム軸、(発生)時間軸、細胞系譜(空間)軸などのいろいろな軸での検索が縦横にできることをめざしています。 |
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