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![]() 私が長年つき合っているアリジゴク(クロコウスバカゲロウ幼虫)。本種は日本全国の海辺の砂地に,巣穴をつ くって餌動物の到来を待っている。捕食者の餌は空間的・時間的に変動し,その変化に対して捕食者がどのよ うに対応するかにより,個体が得る餌量も違ってくる。捕食性昆虫が,変動 する餌量に反応してどのような捕食戦略を採用しているのか,また個体が獲 得した捕食量の多少は生活史や増殖力にいかに影響するのか,ということに 興味を持って研究している。 アリジゴクとは脈翅目(アミメカゲ ロウ目)の幼虫をさす。世界に約2000種,日本に17種産する。私は京 都府の北部の海岸砂丘に多数生息するクロコウスバカゲロウ幼虫を用いて, 巣穴移動に関係する生物的・物理的環境条件というものを探ってきた。とこ ろで,巣穴をつくるアリジゴクはごく一部の種であり,ほとんどの種は巣穴をつくらず,砂の表面下で大顎を開いて待ち伏せしているにすぎない。巣穴形成種は,巣穴をつくらない種から進化してきたものと考えられている。ア リジゴクはこのように巣穴非形成種 と,すり鉢状の巣穴をつくる種の2グループが存在するが,近年オーストラリアにおいて第3の種が発見された。 それは,すり鉢状の巣穴から四方八方に溝を掘り,それゆえ車軸状というか星形の巣穴をつくる。本種は進化的に見てどう位置づけられるべきかを,行動観察などから考察している。なお,この奇妙なアリジゴクについての行動は,生命誌博物館のビデオライブラリ ーで見ることができる。 私が長年つき合っているアリジゴク(クロコウスバカゲロウ幼虫)。本種は日本全国の海辺の砂地に,巣穴をつくって餌動物の到来を待っている。捕食者の餌は空間的・時間的に変動 し,その変化に対して捕食者がどのように対応するかにより,個体が得る餌量も違ってくる。捕食性昆虫が,変動する餌量に反応してどのような捕食戦略を採用しているのか,また個体が獲得した捕食量の多少は生活史や増殖力にいかに影響するのか,ということに興味を持って研究している。 アリジゴクとは脈翅目(アミメカゲロウ目)の幼虫をさす。世界に約2000種,日本に17種産する。私は京 都府の北部の海岸砂丘に多数生息するクロコウスバカゲロウ幼虫を用いて, 巣穴移動に関係する生物的・物理的環境条件というものを探ってきた。ところで,巣穴をつくるアリジゴクはごく一部の種であり,ほとんどの種は巣穴をつくらず,砂の表面下で大顎を開いて待ち伏せしているにすぎない。巣穴形成種は,巣穴をつくらない種から進化してきたものと考えられている。アリジゴクはこのように巣穴非形成種 と,すり鉢状の巣穴をつくる種の2グループが存在するが,近年オーストラ リアにおいて第3の種が発見された。それは,すり鉢状の巣穴から四方八方に溝を掘り,それゆえ車軸状というか星形の巣穴をつくる。本種は進化的に見てどう位置づけられるべきかを,行動観察などから考察している。なお,この奇妙なアリジゴクについての行動は,生命誌博物館のビデオライブラリーで見ることができる。 |
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