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![]() 今、最も興味をもって進めている研究の1つがクロマチンというかタンパク質と複合体を形成している遺伝子の複製と転写の機構です。我々の細胞の中の遺伝子はもとよりその細胞に寄生して増殖するウイルスの遺伝子ですら、裸のものはまずありません。従来の研究が裸の遺伝子を用いたものであり、分子機構の素過程の解明には十分力を発揮してきたものの、そろそろ本物の姿の遺伝子を対象とした段階に移行してもよい頃です。そういった研究もそろそろ盛んになってきて、いろいろなクロマチン様構造の変換にかかわる分子も同定されはじめています。我々もそういった分子を同定していてその作用機構から、「一時的に核酸のように働き、遺伝子に結合しているタンパク質の挙動を制御する」ことのできるもの、acidic molecular chaperone、という分子の存在を提案しています。ウイルス遺伝子はいろいろな形態で存在します。DNAではなくRNAであったり、2本鎖ではなく1本鎖であったり、直鎖状ではなく環状であったり、・・・・。面白いことに全く存在形態の異なる遺伝子であっても、似たような分子の助けをかりて転写や複製が進んでいるようです。どうやって、それぞれの遺伝子がそれぞれに適合した「お助け」分子を選んできたのか不思議です。クロマチンの問題はその他にもいろいろなことを含んでいます。発生や分化といった現象、遺伝子の安定性の問題、などなど。DNAの上で起こる反応、複製、転写、修復、組換え、などの動的な制御相関(我々はDNAトランスアクションと呼んでいますが)にも興味があります。 ところで、添付したスライドはあまり面白いものではないかもしれません。なにしろ、研究のストラテジーを漫画にしたものですから(プロフィール中に書きました)。こういった方法で、たとえばウイルス粒子の再構成なども手掛けています。 |
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