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物のからだはどうやってできるのだろうか? 確かに最初は受精卵という1つの細胞からスタートしているはずだけど、いつの間にか大人のからだに近い形になっている。それは原腸陥入と呼ばれる、非常にダイナミックな現象によって短時間のうちに、シンプルな細胞のシートからからだの大雑把な枠組みを作り上げてしまうからです。 私は今までショウジョウバエを使って研究をしてきましたが、昆虫でも脊椎動物でも原腸陥入は起こります。スライドはショウジョウバエの原腸陥入の様子を時間を追って見たものです。最初は均一な細胞集団ですが、徐々に中心部の細胞の形が変わり、続いて脇の細胞がどんどん中心部に縮まりながら集まってきます。中心部に十分に細胞が密集すると、その部分が体の内側に折れ始めます(焦点面から遠ざかっていく)。最後には、表層に残った細胞が両脇から覆いかぶさって、開いた部分を閉じてしまいます。たった30分の間に、細胞がこんなに大きく動くのです。体の内部に入った細胞は中胚葉細胞と言って、筋肉や心臓になります。表層に残った細胞は外胚葉細胞と言って、表皮や神経になります。腸になる細胞も卵の別の部分から体の内部に入り込みます。写真だけでは細胞の動きはなかなか伝わりませんが、是非、私たちの研究室のホームページに載せてある動画を見て下さい。 どんな動物にとっても、原腸陥入はからだの形を決める重要なイベントです。しかし、動物によって卵の形は異なるし、原腸陥入のしかたも異なります。つまり、それぞれの動物でからだの設計図が違うのです。この違いが進化の過程でどのように生じたのかを論理的に説明できるようになることが私の研究目標です。これから研究に使おうとして実験室で飼っている動物は、ハエ、コオロギ、エビ、フナムシ、貝、ミミズなどです。これら以外の無脊椎動物で、比較的簡単に飼うことができ、卵を得ることのできる動物があったら教えてもらえるとうれしいです |
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