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血管は、酸素や栄養物を供給し、老廃物を取り除くという重要な役割を担い、身体のすみずみに張り巡らされています。血管は内腔を覆う一層の内皮細胞とその外側を囲む壁細胞から出来ています。そして、血管は内皮前駆細胞が内皮細胞に分化して管腔を形成し、さらにその飾囲の間葉系由来の壁細胞が取り囲むことで形成されます。 このような血管の形成はさまざまな病気でも起こります。例えば、癌は自分が発育するために必要な血管を作ります。そして、癌の血管形成は転移に直結します。そこで癌の血管形成を阻止する、いわば“癌の兵糧攻め”が注目されているのです。これとは反対に心筋江塞や脳梗塞など血管が詰まる病気では、新しい血管を作って詰まった部分の血流を回復させる治療法、いわば“血管再生”が21世紀の治療法として期待されています。 私たちは「血管が形成されるしくみ」を研究し、このような疾患に対する升療に役立てたいと考えています。具体的には、血管形成の過程では血管内皮細胞にさまざまな遺伝子が発現しますので、それらを調節する転写因子の機能を解析し、転写因子の機能を制御することで、血管形成を制御しようとしています。 |
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