遺伝子の誕生原理を探る、人工遺伝子を創出する
氏名
芝 清隆
name
Kiyotaka Shiba
e-mail
kshiba@jfcr.or.jp
住所1
(財)癌研究会・癌研究所・蛋白創製研究部
住所2
東京都豊島区上池袋1-37-1
telephone
03-5394-3903
facsimile
03-5394-3903
住所3
しば・きよたか/子供のころ、
ひょうたん島の博士くんに憧れて科学者になることを決意
。途中、猪木に憧れヒンズースクワットを練習したり(二日で歩けなくなっ た)、空手バカ一代に感動して極真会館道場の見学に行ったり(見学だけで終わった)と寄り道したが1986年京大理学部の大学院を無事終える。大腸菌分子遺伝学のプレートワークが中心の旧き良き時代でした。生まれ育った関西を離れ、バブル絶頂期の東京へ。国立放送教育開発センターでバイオのビデオ教材などを製作していましたがその後、東大理学部の助手になる。が、なんだか身動きがとれなくなったような気がして89年にボストンに移る。この頃から、
遺伝子の誕生原理解明を研究のゴールとする
。同じような興味でウエットな実験を進めていた当時MITのP. Schimmelの研究室でポストクを2年やる。91年に癌研究所に戻り現在に続く。遺伝子の歴史に興味があるのですが、最近ではもっぱら、人工遺伝子を創ることに熱中しています。
人工的に遺伝子やタンパク質を試験管内の中で創る、といった研究はとても魅力的でやっていても、また人の話を聞いても面白いものです。しかしながらこのような人工システムを用いた研究は、だからといって本当の遺伝子や生物の誕生の機構を「証明」したことにはなりません。ここが痛いところです。とはいうものの、いろいろと天然には存在しないようなおもしろ人工タンパク質・遺伝子をどんどん創っていくことを通じて、生まれ、変化し、そして複雑になっていく「生物」というものを体で理解できるような喜びがあります。
天然のタンパク質の立体構造や一次構造、あるいはゲノム構造、遺伝子構造を眺めてみると、繰り返し構造が実に多いことがわかる。これは核酸複製システムそのものが「繰り返し性」を産み出しやすい性質をもっているためであろう。
生物は、この繰り返しが生まれやすい性質を利用して、新しい遺伝子や既存遺伝子の機能改変をおこなってきた
ものと予想される。その妥当性はともかく、
繰り返しを原理とした人工タンパク質創出系を作ってみる
と、意外と簡単にタンパク質らしきものが試験管の中で生まれてくる。