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遺伝学 酵母 北海道、東北
  DNAにできた傷の修復と突然変異
顔写真
氏名   山本 和生
name Kazuo Yamamoto
e-mail yamamot@mail.cc.tohoku.ac.jp
住所1 東北大学大学院生命科学研究科
住所2 980-8578 仙台市青葉区荒巻字青葉
telephone 022-217-6706
facsimile 022-217-6706
住所3
やまもと・かずお/1946年和歌山県生まれ。1971年神戸大学医学部卒業。1975年大阪大学大学院医学研究科(近藤宗平教授、武部啓助教授)終了。神戸大学医学部助手及び講師(藤原美定教授)、大阪府立公衆衛生研究所研究員等を経て1989年から東北大学大学院理学研究科に勤務。1998年4月から日本原子力研究所高崎研究所バイオ技術研究室室長も兼任している。1978-1980年及び1986-1988年にアメリカYale 大学(Franklin Hutchinson教授)で、ポストドク研究員として研究生活を送った。この間、DNA損傷の修復機構と突然変異生成機構の研究を、大腸菌などを用いて行い現在に至っている。所属する学会は、日本遺伝学会、放射線影響学会等である。2001年4月、東北大学生物学専攻は東北大学生命科学研究科として再出発をすることになっている。詳細については是非ともHomepageを見ていただきたい。
 生命科学の分野だけでなく、文学、芸術、政治、経済あるいはスポーツ等どのような分野にもあてはまることですが、最後に行き着くのはその人の人間性であると思っています。煩悩に取り付かれながらしかし自分自身をなんとか高めてゆきたいものです。
もっと詳しく知りたい方へ
スライド、この一枚

 
  近年、DNA修復分野の研究は大きな広がりを見せており、遺伝情報維持機構についての重要性が広く認識されるようになっている。生きとし生ける全ての生物の細胞の内部で、DNAに出来た損傷を修復するシステムは、遺伝情報を安定に維持するために機能し続けている。実際の所生物は、放射線や発ガン物質のような環境変異原にさらされることによってだけでなく、自然の状態で存在しているだけでもDNAに傷が出来ている。DNA修復機構が十分に機能しないと、あるいはその生物が持っている修復能力以上のDNA損傷が出来ると、細胞は死んだり、たとえ死ななくても突然変異やガンを生じる。生物のDNA修復機構を明らかにすることは従って、ガンや突然変異あるいは進化の道筋を理解することにもつながっている。
  放射線に対して超耐性の細菌D. radioduransは、ヒトの培養細胞や大腸菌の場合、30グレイの放射線が致死線量であるのにたいし、5,000グレイ照射しても全く死なない。30グレイの放射線は大腸菌染色体に平均1.2個のDNA2本鎖切断を作り、5,000グレイはD. radiodurans染色体に200個の2本鎖切断を作る。つまり、大腸菌は1~2個の2本鎖切断を修復することができないが、ラジオデュランスは200個の2本鎖切断を4~5時間以内に修復する能力を持っていることになる。この仕組みを科学的に説明することができると、DNA修復の全貌を明らかにすることにつながると期待できる。ちなみに、グレイ(Gray)は生体などが受けた放射線の量の単位で、新聞などに記載されている一般人の年間被ばくの限度(1ミリシーベルト)は、放射線の種類などを無視して概算すると0.001グレイに相当する。
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