1-1 季刊「生命誌」

カードを楽しみ、細かな内容はWEBで読むというユニークな組み合わせの季刊誌です。

2009 年間テーマ「めぐる」

愛づる、語る、観る、関わる、生る、続く…と続けてきた動詞で考える。今年は「めぐる」です。回る、廻る、巡る。地球全体で水や炭素などの物質がめぐる、体内を血液がめぐる、季節がめぐる…自然界はさまざまなところでの「めぐる」から成っています。有限な地球で、生きものたちが38億年続いてきたのも、一つの生命体が滅び、また新しい生命体が生まれるというように「めぐる」をくり返してきたからです。さまざまな研究室をめぐって興味深い研究を探し出すのも楽しみです。
物がめぐると・・・
 めぐるの基本は、宇宙、地球、生命体を構成している物質の循環でしょう。なかでも地球の火山活動が供給する二酸化炭素の役割が重要とわかってきたと田近さん。地球凍結という劇的事実を生物進化に結びつけて語ってくれました。このような自然のダイナミズムの中に人間を置くと、少し違う眼が持てそうです。

 リサーチは、細胞膜の中での分子のとんぼ返りが、増殖や死など細胞の活動に重要な役割をしているという発見です。細胞膜は、内外を区切りながら物質を選択的に通過させるものと位置づけてきましたが、細胞や個体の行動に大きな役割を果たす驚きの存在です。
 BRHをめぐる研究は、昆虫の食べものの好みです。脚先の味覚受容体で味を感じるハエとチョウ。ここでも物質と細胞と個体の行動とが結びつきます。食わず嫌いをなくしたり、さまざまな混合物を識別したり、脚先の遺伝子のはたらきが進化につながる様子が見えてきます。

 サイエンティスト・ライブラリーは、30過ぎまで定職がなく親を心配させたという体験をしながら自分で考えることを大切にし、それまでまったく光のあたっていなかった細胞内の液胞のみごとな働きを明らかにした大隅良典さん。こういう生き方もいいなあと思います。(中村桂子)
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生命誌年刊号
『めぐる』生命誌年刊号 2009
『めぐる』 生命誌年刊号 vol.61-64  中村桂子 編集
季刊「生命誌」61号〜64号の内容を一冊の本にまとめました。
(A5版変形サイズ・300ページ)
定価:2,000円(税込)
発行:JT生命誌研究館
発売:新曜社
発行日:2010.07.31
全国書店、研究館グッズコーナー及びこのホームページの通信販売にてお求めになれます。

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