BRH WORKS
みんなでつくる 「生命誌かるた」
5月の絵札公開中!
皆よりたくさんのご応募をいただきました「生命誌かるた」を月ごとに公開していきます。生きものを見つめ、考え、学べるような絵札をぜひご覧くださいませ。
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詠み人:コプロ
【痕跡器官】
その生物の祖先では機能していたものが、本来の機能を果たすまでに発達せず痕跡程度にとどまっている器官を、痕跡器官という。ヒトでは虫垂、尾てい骨、耳を動かす筋肉などがある。進化の途中のどこかでなくしてしまったしっぽは、みんな使い方が違うみたい。
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詠み人:東 日和
【カンブリア紀の大爆発】
約5億3900万年前から4億8500万年前までの地質年代の区分をカンブリア紀という。カンブリア紀は地質学的にはきわめて短い間に生物が爆発的に数や種類をふやした時代と言われ、とくにカンブリア紀の初めは「カンブリア紀の大爆発」とよばれる。生物が爆発的に多様化し、命芽吹く様子はまさに春のようである。
→ 季刊「生命誌」26号 カンブリア大爆発のころの地球 地質学と地球化学が描きだす生物進化
永田
5 億年以上前に起こったカンブリア大爆発は、まさに「命の春」とも言うべき、進化の歴史にとってとても大切な出来事ですが、まだ生物は海の中。やがて1億年ほど経った頃、大規模な生物の上陸作戦が始まります。
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詠み人:宇和爾
【熱ショックタンパク質】
熱ショックタンパク質(Heat Shock Protein)とは細胞が熱や化学物質などのストレスにさらされた際に合成が促される一群のタンパク質を指す。熱ショックタンパク質は平常時においても、分子シャペロンとして細胞に一定量存在しており、折りたたみ途上の不安定な中間体や変性したタンパク質が凝集体にならないようにはたらきながら、折りたたみを助ける役割を持つ。
中井
細胞の中でタンパク質が適切な形になるように介添え役を果たすシャペロンタンパク質のはたらきを楽しくやさしく表していると思います。
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詠み人:ねこ大好き
【自然への問い】
ふわりと飛んできたたんぽぽのわたげ。この種はどこからきたのだろう?どうして黄色いたんぽぽが白いわたげになるんだろう?誰が花粉を運ぶのかな?同じ見た目なのにどうして染色体の数が違うことがあるのかな?
ちいさな生きものに、たくさんの問い。発掘しよう、生命の歴史物語を。中村
まさにその通り。
村田
一は全也、全は一也。
永田
そう私(永田)にもあります。以前、私の尾てい骨が伸びすぎたらしく、座っただけで痛むときがありました。知り合いの整形外科医が診察をして、とても喜んでいました。無責任な奴です。
村田
体の中にある痕跡器官から進化を考える糸口の一つですね。