生命誌の広場

生命誌は“生命“を基本に置き、最先端の生命科学の知見に基づき、「生きる」について考えています。このホームページを読んで思ったこと、研究館の活動について、みなで語り合う場を設けました。いろいろな方の考えを出し合ってこれからの生命誌につなげていきたいと思います。あなたの考えをお聞かせ下さい。

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みなさんからのご意見

その他

ゲノム編集

投稿日:2019.01.06 ニックネーム:ラクダのマサ

昨年末ゲノム編集ベビー誕生が報道されました
このことに関して思い出したことがあります
ずいぶん前のことですがレプトスピラという微生物のゲノム解析について上海の研究所から完了したというニュースがもたらされました
そのため世界中の機関では解析を見合わせることになりました
ところが待てど暮らせど解析結果の発表はありませんでした
解析結果が報告されたのは2年後でした
意地悪い見方をすれば関連機関の研究をストップさせて時間稼ぎをしたのでは?下衆の勘繰りでしょうかね

お返事

投稿日:2019.01.09 名前:中村桂子館長

正しい情報を適確に発信することは、学問の世界の基本だと思うのですが、最近、おかしな競争の激化の中基本が崩れています。今回の報道については何もわかりませんが、社会全体で人間として尊敬できない行為が拡がっている中で、学問の世界もおかしくなっているところがあるように思います。本当の賢さが求められていますね。

中村桂子のちょっと一言

RE: 「人間は生きもの」について考える

投稿日:2018.12.26 ニックネーム:ミッキー

あたりまえと書いたのは表現が良くなかったと反省しています。
実はこの夏、庭仕事の際にチョウが私の手の甲に、じっととまってくれたことに感激しました。チョウを眺めながら、自分もチョウと同じ自然の中の小さな生きものなんだな〜としみじみと思いました。貴重な体験でした。私の小さな幸せです。「人間は生きもの」についてじっくり考えようと思っています。

お返事

投稿日:2019.01.08 名前:中村桂子館長

小さな生きものを見ることで「生きている」について考えることはよくありますね。目の前にいることが大事なのでしょう。

中村桂子のちょっと一言

「人間は生きもの」について考える

投稿日:2018.12.23 ニックネーム:ミッキー

人間はいきものなのは当たり前だという意識が強すぎて思考が停止します。そこで人間はどんな生きものなのかという観点で考えました。

歴史上、近代化以前の人間は「心を持った生きもの」だったと思います。しかし、ルネサンスや産業革命の時代になるにつれて、人間は次第に心を持った生きものではなくなってきたようです。17〜18世紀デカルトやガリレオの時代に心身二元論(心と体は別のものである)や人間機械論が提唱されました。また当時は、精神や魂については教会が独占していたという背景があります。そのころから科学者は研究対象の人間や生きものは心のない機械だとみなし始めたそうです。この考え方は、日本でも江戸時代後期の解体新書の腑分けのころから広がり始めたと思います。この「心と体は別のもの」という意識は、次第に社会全体に浸透し、今では私たちの“常識”になっています。しかし、この盲目的に信じている“常識”が本当に正しいのかどうか、もう一度考え直してみる必要があると思いました。

いま気になっている社会現象があります。情報化社会の進化に伴って企業のIT化が進み、企業は顧客を「住所、氏名、年齢、メールアドレス、購買履歴/嗜好・・・」などの「データ」だと見るようになってきています。企業が顧客を扱うには、上記のような「パーソナルデータ」があれば十分だからです。人の個性(心)を表す「思いや志、性格や気持ち」などは、企業にとってはどうでもいいことなのです。つまり、個々人はネット上で「心」のない「パーソナルデータ」として(のみ)企業や社会(政府)から認知される時代になりつつあると思います。人間が、人間を心を持たない生きものとみなし始めているということでしょうか。ちなみに、「情報銀行」という構想が総務省などの主導で進められているそうです。個人の同意の元に膨大な個人情報をビッグデータとして集め、利用できるようにしようとしているそうです。

さらに、人間は自ら進んでネット上の仮想の世界に入り込もうとしています。その結果、今年WHOが病気と認定したスマホ依存症やネットゲーム中毒が蔓延しています。また、ネット上の仮想キャラクターに心酔し、現実世界から逃避して自らも仮想世界に入り込もうとする人もいます。これは、硬貨という「物質」がネット上の仮想通貨と呼ばれる「データ」になるのとよく似ています。しかし硬貨と違い人間は、やがて現実と仮想世界との亀裂に引き裂かれることになりかねません。人間はいったいどこに行くのだろうか?と考えてしまいます。

人間が創り出す社会の進歩は素晴らしいものですが、それが人間を不幸にしては本末転倒です。その背景には、現代の人間社会の中には、心身二元論や人間機械論の形骸が無意識の常識として染み込んでいるからではないかと思います。「人間は生きものであり自然の一部である」という生命誌の意識が、現代には必要だと思います。

追伸:最近お仲間が増えているようで楽しみです。来年もよろしくお願いいたします。

お返事

投稿日:2018.12.25 名前:中村桂子館長

「人間は生きもの」はあたりまえとおっしゃるのはその通りですが、現実社会はおっしゃるように生きものでなくなる方向へ進んでいますね。生身でなく情報になってしまうこと、大丈夫かなあと気になります。
私たちはこれが気になるのですが、恐らく情報化が進み、スマホと共に育ってきた世代は気にならないのだろうと思います。私など、そのことが気になってしまって・・・。
じっくり考えるしかないと今年はこれを考えます。お仲間になっていただき本当にありがとうございます。

季刊生命誌について

皆様からのご意見の回答の返答

投稿日:2018.12.23 ニックネーム:相模のラクダ

中村館長、及び、斎藤様 年末の お忙しい中から、早急なる ご回答に 感謝申し上げます。本当なら、あのアンケート文で、今年は 最後にしようと思っていたのですが、ラストの1通 書きます。
少し 横道に逸れますが、「本日、天皇在位30年 平成天皇の 御誕生日を 心からお祝い申し上げます。」昨日の 最後の「記者会見」には 心が熱くなりました。では、元に戻り、
♦斎藤様の言われる様に、BRHカードを 全ての 読者様を 満足させるためには、実際問題 非常に難しいと思います。秘策を興味深く期待いたしております。
♠基本的に、館長様の おっしゃる通りだと思います。JT生命誌研究館は、科学的な研究館であり、アミューズメント施設ではありません。でも、子供たちは、BRHカードを読むよりは、研究館に 実際に行き 見学した方が、子供たちには 「生物」に対する興味度合い=五感への「訴求力:展示物や解説」が、面白く興味を引くと思います。また、館長様が主張されているように、「子供たちが生き生きと生きる社会」を達成するために、貴研究館として 「大人」に対し 何ができるのか!?は、館長様の、「主張を出し、特色や ベクトルを示す」実行力にかかっているような気がします。

もう1つ、気になるのは、少子化に伴い、日本国内の 科学の研究者人数、引用される論文数(質)、研究費等が減少し、かつ、研究環境(:業務 契約年数や 給料)が単年扱いに変化し、今後の 基礎研究成果(ノーベル賞等)が望み難いのではないかと心配しています。→ 国策を改善していただけれべ幸いなのですが・・。

ちなみに、また 横道に逸れますが、来年の 6月1日号の BRHカードは 発行されないのでしょうか・・・? 来年、5月1日~の 新元号も 気になりますが、 新年が 貴館にとって、飛躍の年になるよう願っています。

お返事

投稿日:2018.12.25 名前:中村桂子館長

とてもありがたい御意見をいただき御礼申し上げます。正しい答はないのでしょうけれど、その時とても大事と思ったことを発信し、地道に続けることかなと思っています。またお考えお教え下さい。

お返事

投稿日:2018.12.25 名前:表現を通して生きものを考えるセクター・齊藤

お返事ありがとうございます。おっしゃる通り、全員が大満足、とはいかないかもしれません…。大切なのは、いま伝えたいことや皆で考えたいことを素直に発信すること、そしてこのような場で対話させていただくことなのだと思っています。これからもぜひ、お考えをお聞かせください。
来年の季刊誌ですが、6月1日(100号)と12月1日(101号)の年2回発行とする予定です。いつも丁寧にお読みいただき、ありがとうございます! 100号に向けて、気を引き締めていきたいと思います。どうぞよい新年をお迎えください。

季刊生命誌について

季刊生命誌WEBフォームより

投稿日:2018.12.21 ニックネーム:相模のラクダ

今年も早いもので、もう、メリークリスマス!と、お正月です。
この「アンケート」の目的とは異なるかもしれませんが、今後のBRHカード:特に「101号:今後について」のアイデアの「キーワード」が浮かびましたので、ご連絡いたします。それは、少子化問題の中にある、【未来を担う】「子供たち」です。はっきり言うと、これまでの、BRHカードは、研究の 最先端題目の報告、異業種の 専門家・芸術家との 対談等、【子供たち】にとっては、レベル的に非常に難しく思います。ですので、101号は、「子供たち」にも容易に理解でき、興味を引く題材で 製作しては どうでしょうか!? 【キーワードは:未来を担う子供たち】だということを理解いただき、新しいタイプの BRHカードの「構想・企画」に お役立いただければ幸いです。媒体については、BRHカードの様な、紙媒体が、個人的には好きです。 中村館長も色々あるでしょうが、お気持ち 切り替え、お体に留意され、お元気に過されてください。では、皆様 良い新年を お迎えください!

お返事

投稿日:2018.12.21 名前:表現を通して生きものを考えるセクター・齊藤

アンケートのご回答、ありがとうございます。BRHカードは子供に限らず大人の方からも「難しい」とのご意見をいただくことがしばしばで、まだまだ編集の努力が必要と痛感しています。来年のBRHカードは少し形を変え、年齢や職業を問わず、より多くの方の感性に訴えるものにしたいと思っています。ご指摘のように、ときに子供の視点に立つことは大切ですね。子供たちの感性は素晴らしいですし、彼らに喜んでもらえたら、こんなに嬉しいことはありません。楽しみながら悩んでいきたいと思います。

お返事

投稿日:2018.12.21 名前:中村桂子館長

大事な御提案ありがとうございます。確かにBRHの活動は「子ども」を意識して進めてはおりません。でも子どもは子どもなりに楽しんでくれているところもあり、それは大歓迎です。社会にとって子どもは大切な存在であり、子どもが楽しく遊んでいる社会であって欲しいといつも願っています。昨年の私の関心の中心であった「ふつうのおんなの子」に登場するのはみんな私が大好きな子どもたちです。私は、「今の大人がつくっている社会が子どもが子どもとして生きられる状況から著しくはずれている」ことがとても気になり嫌なのです。2019年の私の課題はそれです。「子どもたちに楽しく語りかけること」は大事ですが今の私の緊急の課題、生意気を言うなら生命誌にしかできないことは「子どもが生き生きできる社会をこわしている大人」に呼びかけ、なんとか生きものらしさを持っていただくことなのです。それが子どもたちにとって一番大事なことだと思っています。研究館のことを考えて下さっての重要な御提案であり、本当にありがたく思っています。このお返事は子ども向けのことはしないという意味ではありませんので否定的なものと受け止めないで下さい。子どもを意識しての企画を考えることは忘れないでいたいと思います。これからもお仲間としてよろしくお願いいたします。

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