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表現スタッフ日記

展示季刊「生命誌」を企画・制作する「表現を通して生きものを考えるセクター」のスタッフが、日頃に思うことや展示のメイキング裏話を紹介します。月二回、スタッフが交替で更新しています。

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【対話を楽しむ】

2018年3月15日

室園 純子

最近趣味で野鳥撮影を始めました。カメラを持って山の中で耳をすませ、風が木の葉を揺らし幹をきしませる音の中から、小鳥のさえずりやキツツキが木をつつく音を聴きます。静かに待っていると時にひょっこりとかわいい鳥が飛び出して、まるできれいに撮ってねと言わんばかりにポーズを取ってくれることもあります。フィルムカメラと違い、何枚失敗写真を撮ってもよい文明の利器を手に、ではありますが、野鳥たちとの対話をしている気分になれるひとときです。


(左)エナガ、(右)カワセミ

早いもので、生命誌研究館で展示案内ガイドとして務めさせていただき、この4月で2年になります。初仕事はJT敷地内の『桜の通り抜け』に合わせてのイベントでした。もうすぐまた桜の季節がやってきます。冬鳥は北へ帰り、草木が萌え出すと鳥の姿は見えづらくなります。今度は花や虫やカエルたちとの対話を楽しみたいと思います。

私がこの2年間で担当したガイドはご予約いただいたお客様で40件余り、土曜日の13:30から開催しているギャラリートークを合わせると50件ほどになりました。せっかく来ていただいたので、できるだけ全てをご紹介したいという気持ちで話しているのですが、なにしろ館内にところ狭しと並んだ展示はどれも奥深く、しかもどんどん増えているのです!ご質問があると嬉しくてついひとつの展示の前で話しこんでしまったりして、時間が足りなくなることもしばしばです。


(左)メジロ、(右)ルリビタキ

でも38億年にわたって生きものが歩んできた道のりについて、ご来館の方々と一緒に想いをはせることはとても楽しく、もっとお話ししたい気持ちでいっぱいです。平日のご予約が難しい方も、ぜひ、毎月第3土曜日の「生命誌の日」以外の(いえ、もちろん「生命誌の日」のイベントにもご参加いただきたいのですが)13:30~のギャラリートークにお越しください。生命誌研究館での対話は季節を問わず楽しめます。


(左)ジョウビタキ、(右)チョウゲンボウ

[ 室園 純子 ]

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