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アーカイブ

季刊「生命誌」は音楽などの文化を最新の科学と同居させ、新しい知の表現を試みる冊子として、開館と同時に創刊しました。
2019年に100号を迎え、記事数は800を越えます。生命誌の本棚を巡る気持ちで自由に記事を行き来してみてください。

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“昆虫”での検索結果を表示しています。(94 件の記事が該当しました)

PAPER CRAFT

超遺伝子 表現多型を生むゲノム シロオビアゲハ

JT生命誌研究館

ゲノムのある領域に並ぶいくつかの遺伝子が一緒にはたらき表現型を変えるとき、その領域を「超遺伝子」と呼びます。シロオビアゲハのメスは毒をもつベニモンアゲハに擬態します。そっくりでなければ意味をなさない巧妙な表現型である擬態のしくみが「超遺伝子」から見えてきました。

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この記事を含む季刊「生命誌」

季刊「生命誌」107号

生命誌研究館の屋上にある「食草園」というモチーフから「昆虫と植物のかけひきの妙」を追った研究と表現の一年の総まとめです。RESEARCHは、1種対1種の共進化モデルと考えられてきたイチジクとイチジクコバチ。律儀な関係を維持しながらどのように多様化してきたのか? 「匂い」を手がかりにその謎に迫ります。チョウと食草の関わりを食性から探る研究では、光合成によって昆虫に対して「毒」となる化合物をつくる植物と、昆虫の解毒能力との関係という独自の視点から進化を探ります。

それぞれの研究室で考えたこと、季刊生命誌の取材から制作を通して考えたこと、今号のテーマを巡って研究し、表現した一年を、企画展「食草園が誘う昆虫と植物のかけひきの妙」に集約しました。今号の紙面として、改めてそれをまとめています。是非、ご覧ください。

永田和宏館長の語り合いは、秋に開催したシンポジウム「生命誌から生命科学の明日を拓くⅡ」の報告です。オートファジー研究の第一人者、大隅良典先生の基調講演と、館長との対談は、改めて「生きていること」を探る基礎研究の魅力と、その意義を浮き彫りにします。

「生命」という定義からはみ出してはいるものの、私たち「生命」に無関係ではない「ウイルス」という存在を考える今年の紙工作「となりの生命誌」シリーズ第三弾は「ミミウイルス」。ほんとうに「生きている」とはどういうことなのか? まだ答えはありません。一緒に考えていきましょう。

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季刊「生命誌」107号

生命誌研究館の屋上にある「食草園」というモチーフから「昆虫と植物のかけひきの妙」を追った研究と表現の一年の総まとめです。RESEARCHは、1種対1種の共進化モデルと考えられてきたイチジクとイチジクコバチ。律儀な関係を維持しながらどのように多様化してきたのか? 「匂い」を手がかりにその謎に迫ります。チョウと食草の関わりを食性から探る研究では、光合成によって昆虫に対して「毒」となる化合物をつくる植物と、昆虫の解毒能力との関係という独自の視点から進化を探ります。

それぞれの研究室で考えたこと、季刊生命誌の取材から制作を通して考えたこと、今号のテーマを巡って研究し、表現した一年を、企画展「食草園が誘う昆虫と植物のかけひきの妙」に集約しました。今号の紙面として、改めてそれをまとめています。是非、ご覧ください。

永田和宏館長の語り合いは、秋に開催したシンポジウム「生命誌から生命科学の明日を拓くⅡ」の報告です。オートファジー研究の第一人者、大隅良典先生の基調講演と、館長との対談は、改めて「生きていること」を探る基礎研究の魅力と、その意義を浮き彫りにします。

「生命」という定義からはみ出してはいるものの、私たち「生命」に無関係ではない「ウイルス」という存在を考える今年の紙工作「となりの生命誌」シリーズ第三弾は「ミミウイルス」。ほんとうに「生きている」とはどういうことなのか? まだ答えはありません。一緒に考えていきましょう。

RESEARCH

RESEARCH 01 生命誌研究のこれまでと今

尾崎克久

「本能」のしくみから「生きる」を考える

母チョウは前脚で植物の成分を“味見”し、幼虫が食べられる葉にしか卵を産みません。練習して徐々に味見がうまくなるような時間はないので、この食草認識のしくみは本能としてプログラムされ、正確に受け継がれています。本能に関わる遺伝子から産卵行動までを総合的に解明し、チョウが食草を選んでいのちを紡ぎ、変化し進化する様子を理解します。

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RESEARCH

RESEARCH 01 生命誌研究のこれまでと今

蘇智慧

多様な生きものがどのように共通祖先から生まれてきたのか

生きものの中で最も多様な昆虫類。分子データを用いて昆虫類の進化過程やオサムシの進化様式を明らかにしてきました。昆虫多様化の原動力は植物との関わり合いにあると捉え、現在イチジクとイチジクコバチをモデルに系統進化(時間軸)と相互作用(空間軸)の両側面から生きものの多様化機構を解明しています。

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RESEARCH

共生細菌が生み出すゾウムシの硬い外骨格

安佛尚志

1998年広島大学大学院生物圏科学研究科博士課程修了。博士(学術)。東北大学遺伝生態研究センター研究員等を経て、2004年より産業技術総合研究所研究員、2013年より同主任研究員、2016年より産総研・早大 生体システムビッグデータ解析オープンイノベーションラボラトリ(CBBD-OIL)所属。

RESEARCH

幼虫が昇る「大人への階段」

大原裕也

2009年静岡県立大学食品栄養科学部卒、2014年同大学院生活健康科学研究科博士後期課程修了。博士(食品栄養科学)。カリフォルニア大学リバーサイド校研究員などを経て、2015年より静岡県立大学食品栄養科学部助教。

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この記事を含む季刊「生命誌」

季刊「生命誌」93号和 | なごむ・やわらぐ・あえる・のどまる

NHKの子どもの時間の「にほんごであそぼ」で、「和のどまる」という言葉を知りました。辞書に、のどかになる、しずまる、おちつく、とあります。今年のテーマに加えます。最近の社会の動きには、しずまり、おちついてほしいと願うことが多いので。

樂吉左衞門さんが、悩んだら自然の中に入ってその静けさを感じ、そこからの目線を持つことで次の仕事へ移れると話して下さいました。生命誌は、科学を通して人間は自然の一部という視点から生き方を探しています。そこで、しずまり、おちつくには、やはり自然の中にいる感覚が大切と考えています。その翌日、AI(人工知能)の研究会に参加し、人間を越えたポスト・ヒューマンの時代を予測する議論に違和感を覚えました。

今回のリサーチは無脊椎動物。昆虫など小さな生きものに学ぶのは生命誌の基本です。難波啓一先生も顕微鏡で観る小さな世界に学ばれています。

「和まる」。よい言葉だとお思いになりませんか。日々の暮らしにこれを生かすお仲間になって下さい。ホームページの「ちょっと一言」にも書きましたので、覗いてお考えを書き込んで下さい。

2017年6月1日 中村 桂子

SCIENTIST LIBRARY

化学で生命現象をつなぎ、人をつなぐ

磯貝 彰

1942年
東京都生まれ
1964年
東京大学農学部農芸化学科卒業
1964年
森永製菓株式会社製菓研究所
1970年
東京大学農学部助手
1980年
東京大学農学部助教授
1994年
奈良先端科学技術大学院大学
バイオサイエンス研究科教授
1997年
東京大学大学院理学研究科教授併任
(1998年まで)
1998年
奈良先端科学技術大学院大学
バイオサイエンス研究科研究科長
(2000年まで)
2004年
奈良先端科学技術大学院大学
バイオサイエンス研究科研究科長
(2005年まで)
2005年
奈良先端科学技術大学院大学理事・副学長
(2007年まで)
2007年
奈良先端科学技術大学院大学名誉教授
2007年
奈良先端科学技術大学院大学特任教授
2009年
奈良先端科学技術大学院大学学長

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RESEARCH

ハエの消化管から見る左右非対称な形づくり 

前田礼男

2007年東京理科大学大学院基礎工学研究科博士後期課程修了。博士(工学)。現在同大学基礎工学部生物工学科助教。ショウジョウバエを用いて左右非対称性形成のメカニズムを研究している。

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RESEARCH

味覚受容体遺伝子がむすぶ化合物と産卵行動 

尾崎克久

2000年弘前大学(岩手連大)博士課程修了。博士(農学)。農林水産省果樹試験場りんご支場生物系特定産業技術研究推進機構ポスドク、JT生命誌研究館奨励研究員を経て2005年より同研究員。

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RESEARCH

関わりが生みだす昆虫の社会性

三浦徹

北海道大学大学院地球環境科学研究院准教授。1999年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。理学博士。日本学術振興会特別研究員、東京大学総合文化研究科助手を経て現職。

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この記事を含む季刊「生命誌」

季刊「生命誌」67号編む

多様な生きものたちを見ていると、いくらでも知りたいことが出てきます。でも、ふと生きものってこの姿しかないのだろうかとも思うのです。

対談のお相手の長沼さん、サイエンティスト・ライブラリーの吉田先生のお二人が期せずして地球外の生物を手にしたいという願いを語っています。宇宙探査が進み、生命体の棲む惑星の存在の可能性は高まっています。二例目の生命体との出会いも絵空事ではなさそうです。

そんな時だからこそ地球上の生物たちが38億年という時間の中でどのように編みあげられてきたかをもっとよく知りたいという気持が強まります。極限環境も含め、地球の生命体をとことん考え、そこにルールを探りたいという気持を長沼さんと語りました。チューリングやL-システムなどとっかかりは見えている気がします。

DNA→RNA→タンパク質といういわゆるセントラル・ドグマを支えるtRNAの進化を捉えた藤島さん。ちょっといい加減で、しかも巧みに立ちまわる生きものの特性を、分子のジグソーパズルで見せてくれる楽しい研究です。ここでも極限環境に棲む古細菌が活躍します。分子だけでなく、社会性の進化もまさにちょっといい加減で巧み。三浦さんのシロアリ研究がそれを示します。分子から個体、社会と全体を捉える視点です。ATP合成酵素が回ってはたらくという思いもよらない事実を映像で示し、皆をうならせた吉田先生。若い頃から変らぬやんちゃ(失礼)が魅力です。(中村桂子)

RESEARCH

胚発生の比較から描き出す昆虫進化の全体像

町田龍一郎

1982年筑波大学生物科学研究科博士過程修了。理学博士。同大学院生命環境科学研究科菅平高原実験センター講師を経て1997年より准教授。35年間にわたり比較発生学的アプローチによる昆虫類の系統進化学に取り組んでいる。

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この記事を含む季刊「生命誌」

季刊「生命誌」63号めぐる

地球をめぐる旅を続け、現場からの報告を送り続けてきた石さんの「循環しか将来を生きる道はない」という言葉は重みがあります。地球環境問題という文字を見ない日はないのに、地球全体がつながっているという実感をもちながら暮らす人はなかなかふえません。生物が有限の場である地球で40億年近く続いてこられたのは、「めぐる」を基本にしてきたからであり、人間は生きものという感覚に基づく社会づくりの提案を続けなければならないと改めて感じました。リサーチで示された、土壌微生物と土壌動物が地上と地下の間で物質をめぐらせるしくみはみごとで、人間が農業で壊す土を作り直し続けてくれるありがたさがわかります。ミミズはダーウィンも高く評価したのを思い出します。BRHをめぐる研究は、昆虫進化です。オサムシに始まり、現在は昆虫全体の進化を系統解析で追う蘇研究室。発生の比較から進化を追う町田さんの研究は、まさに生命誌を描き出すみごとな成果で、今後も協力をお願いし、面白い結果を出して行きたいと思います。サイエンティスト・ライブラリーは、「考える人」という印象の強い坂野仁さん。一流の免疫学者であることを捨てて神経科学にとび込み、嗅覚で独自の成果をあげた今、また何を考えているのか。常に動いているのが魅力です。(中村桂子)

RESEARCH

食性転換は食わず嫌いをやめるところから

松尾隆嗣

1997年東京大学大学院農学生命科学研究科中退、博士(農学)。豊橋技術科学大学助手を経て、1999年より東京都立大学理学研究科助手。現在、首都大学東京大学院理工学研究科助教。

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この記事を含む季刊「生命誌」

季刊「生命誌」62号めぐる

めぐるの基本は、宇宙、地球、生命体を構成している物質の循環でしょう。なかでも地球の火山活動が供給する二酸化炭素の役割が重要とわかってきたと田近さん。地球凍結という劇的事実を生物進化に結びつけて語ってくれました。このような自然のダイナミズムの中に人間を置くと、少し違う眼が持てそうです。

リサーチは、細胞膜の中での分子のとんぼ返りが、増殖や死など細胞の活動に重要な役割をしているという発見です。細胞膜は、内外を区切りながら物質を選択的に通過させるものと位置づけてきましたが、細胞や個体の行動に大きな役割を果たす驚きの存在です。

BRHをめぐる研究は、昆虫の食べものの好みです。脚先の味覚受容体で味を感じるハエとチョウ。ここでも物質と細胞と個体の行動とが結びつきます。食わず嫌いをなくしたり、さまざまな混合物を識別したり、脚先の遺伝子のはたらきが進化につながる様子が見えてきます。

サイエンティスト・ライブラリーは、30過ぎまで定職がなく親を心配させたという体験をしながら自分で考えることを大切にし、それまでまったく光のあたっていなかった細胞内の液胞のみごとな働きを明らかにした大隅良典さん。こういう生き方もいいなあと思います。(中村桂子)

季刊「生命誌」に掲載された記事のうち、
多様な分野の専門家との語り合い(TALK)研究者のインタビュー(Scientist Library)の記事が読めます。
さまざまな視点を重ねて記事を観ることで、生命誌の活動の広がりと、つながりがみえてきます。

オンライン開催 催しのご案内

その他

4/24(水)13:30〜15:30

ムシ語とサイボウ語の聞き取り講座