生命誌の広場

生命誌は“生命“を基本に置き、最先端の生命科学の知見に基づき、「生きる」について考えています。このホームページを読んで思ったこと、研究館の活動について、みなで語り合う場を設けました。いろいろな方の考えを出し合ってこれからの生命誌につなげていきたいと思います。あなたの考えをお聞かせ下さい。

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みなさんからのご意見

中村桂子のちょっと一言

うまく理解できないエネルギーのこと

投稿日:2015.02.28 ニックネーム:kaipan

エネルギーってどんどんむづかしくなるみたいです。(難しくしているのは、なんだかエライ人たちのような気がしますが)
私は、エネルギーも地産地消がいいと思っています。田んぼの瀬や、生活用水のような小さな水力発電や地熱や温泉温水や振動発電や、その地域の特性に合わせた。家・ビル・工場単位や、小さな地域毎に必要規模の発電蓄電システムがあれば、原発をはじめとする大規模発電をしなくていいし、大きな送電線で半分以上もエネルギーロスしながら都会まで運ばなくていいし。
送電線が山々にニョキニョキしている風景も見なくてすむし。
今の大規模発電大規模消費は一部少数の人たちだけのためにあると思いますけど•••。甘いでしょうか。

お返事

投稿日:2015.03.03 名前:中村桂子館長

おしゃる通り自然のエネルギーを活用するなどして地産地消にする生活は、生命誌研究からも出てくる答です。ただ、それを実現するには、現在の東京一極集中を止めて分散型社会(私はこれが先進社会だと思っています)にしなければなりません。今、東京オリンピックのためにこれまで以上の集中が起きているようですね。エネルギーに限らず、これからの生活を考えると分散型へという努力が答だと思っています。

中村桂子のちょっと一言

'trickle'の意味合いと格差

投稿日:2015.02.16 名前:足立隼

trickleは上から滴り落ちるという感じなので、富の分配を表現すると確かにあまり宜しくない感じですね。おこぼれ金とか訳すとダメな感じです。今は昔よりは英語が普及したとは言っても、大多数の日本人の方々にとってはまだまだ英語で考えるのは難しいので、明治の頃のように東アジア全体でも通用するような上手い訳語を作って行くことも大切かも知れません。トリクルダウンは今の日本では起こっていないという話ですが、そもそも所得分布は対数正規分布で表せるので、対数的な部分はエントロピーの概念が当て嵌まりそうです。格差のない均一な一様分布からの距離が相対的エントロピーの増大に依って放っておけば自然に格差が増大していくというイメージです。だから古代社会は凄まじい格差がありましたし、近代になって絶対主義が貴族と中産階級の平等化政策をとってようやく格差が縮まり出した歴史的な経緯があるくらい、資本的・文化的格差の是正に依る機会の平等化は本来は国が率先的に行っていかないとどうにもならなくなる筈のものだと思います。ピケティさんは戦争のショックで格差が大幅に是正されたとしていますが、もっと平和的な方法について、今一度立ち止まってよく考える必要があると思います。体感的には純粋に能力だけで格差が産まれているようにも思えないので。

お返事

投稿日:2015.02.17 名前:中村桂子館長

いろいろお教えいただきありがとうございます。なるほど、エントロピーですか。人によって生き方は違ってよいはずで、のんびりした時間の方が欲しいということもあるでしょうから何もお金だけについてめくじら立てて言うつもりはありません。ただ、必要以上のお金や権力が集中するようなシステムがあり、それを手にした人がそうでない人に思いを致さない社会は好きじゃないなと思うのです。

その他

ヒトとチンパンジーはどこで分かれたか

投稿日:2015.02.10 名前:三好政子

「著名人が語る<考えるヒント>8を拝読いたしました。文中、800万年ぐらい前にアフリカ北東で地殻変動があり、それによって、ヒトとチンパンジーが分かれたようだという説が載っていますが、この説について、書かれた本はありますか。教えていただけませんか?

お返事

投稿日:2015.02.17 名前:表現セクター 川名

ご質問の箇所は、フランスの人類学者イブ・コパンスが唱えた「イーストサイド物語」と呼ばれる仮説かと思いますが、現在では定説ではないとされています。季刊「生命誌」68号(2010年発行)では人類学者の諏訪元先生と中村館長の対談「化石が物語る人類の始まり」を掲載していますので是非お読みいただければと思います。
季刊「生命誌」68号 トーク-対話を通して
http://www.brh.co.jp/seimeishi/journal/068/talk_index.html

中村桂子のちょっと一言

生物って楽しい

投稿日:2015.02.05 ニックネーム:マドリガル

66才の主婦です。

ネットサーフィンをしていてここに辿りつきました。
戦争の多い今の世の中、人類の未来についてとても憂えています。

生物としての人間を考えることって、とてもたいせつですね。
そして昔では教えられなかった生物と哲学との結びつきがとても新鮮です。
無学な私でも楽しく読むことができました。

お返事

投稿日:2015.02.05 名前:中村桂子館長

ありがとうございます。新しい方が入ってきて下さるのはとてもありがたいです。いのちが大事と言いながら実際にはそうではない社会ですね。いのちを考えるところから出発したいと思っていますので、これからも日常感じていらっしゃることを書き込んで下さい。

中村桂子のちょっと一言

うごくとはたらく

投稿日:2015.02.05 名前:石橋教行

漢字の話が出ましたので、少し調べたことを報告します。「はたらく」の方は文献に出ている例が比較的新しく、12世紀の保元物語からのようで、その際の意味は体を動かすと言うもので、使われている漢字も「動」でした。「働」の漢字があらわれるのは方丈記あたりからで、13世紀のはじめ、このあたりから、「労働する」という意味での用法も始まったようです。他方、「動く」の方は8世紀の文献から見つかります。移動する、という意味から始まり、体を揺する、動かすというように広がってきたようです。ここから見ると、移動する、次に、体を動かす、という意味になり、それが、仕事をするという意味で働くという意味につながったものと思います。それでいつからか、人偏をつける習慣が生じたのではないでしょうか。「国字」というものは、漢字の成り立ちをぶち壊して、意味と音ではなく、意味と意味の組み合わせにしながら、同時に音も使うというアクロバットをしています。日本的ないい加減さだと思います。
ここで考えるべきは漢字ではなくAutomaticという意味に、この「自動」をあてて使ったことから、「動」という漢字が別の意義を持つに至ったことの問題ではないでしょうか。なお、「はたらく」はたぶん複合語だろうと推測しますが語源は分かりません。「はた」つまり織機が関係しているものと思います。

お返事

投稿日:2015.02.05 名前:中村桂子館長

ありがとうございます。
言葉、文字に関心をお持ちの方が多いことがわかり、楽しくなっています。本格的に考えようとするととても難しい課題ですが、遊びの気持もこめて言葉・文字について考えるのはよいことだと思うのです。日本人にいい加減なところがあるのは、自分自身を見ていてよく分かりますが、一方、古典を読める形で文字を残しているのは、日本のよいところですね。
「はたらく」については、「端を楽にするのだ」と聞かされたことがあります。もちろん、学問的なこととは別に。落語のオチなどもそうですが、言葉遊びは面白いので、またいろいろお教え下さい。

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