中村桂子のちょっと一言

館長の中村桂子がその時思うことを書き込みます。月二回のペースで、1995年5月から更新を続けています。

2016年4月15日

改めてエンデを読んだら

中村桂子

必要があってミヒャエル・エンデを読み直しました。ゆっくり話を聞いてくれるモモは同じように広場にいるのに、そこへ話をしに来る人がいなくなってしまう「モモ」。時間泥棒の仕業です。その結果みんなイライラして町が変わっていく様子は、以前読んだ時も自分のまわりで起きていることだと思いました。

もう一つが「はてしない物語」。ファンタージエンが虚無によって消えていくこの話も実感できないわけではなかったのですが、まだお話でしたのに、今回読んで今の社会そのものを見せられているような気がしました。「虚無」というとどこか大げさですが、「空しい感じ」が拭えない世の中になっていることは確かです。

時間に追われ、空しい感じになるなんて、最低だと思うのですが、その方向にズルズル引きずられているような気がします。網引きの時、最初はよい勝負と思っていたのに、ある時引きずられ始めるとズルズル行ってしまう・・・なぜか足に力が入らなくなってしまうことがあります。まわりの人と話したり、仕事をしていると、充実感があって楽しく過ぎていく・・・それなのに、なぜか世界を戦争の方へと引っ張っていく力がはたらいていてズルズル。子どもたちの貧しさをどうにもできないままズルズル。他にもたくさんあります。悪魔や妖怪のせいではないと思うのですが、どこがどうなっているのかわかりません。私たちの思いが弱くなっていてファンタージエンが消えているからなのではないか。そんなことを考えていたら、今届いた新聞にタックスヘイブンのことが大きく書いてありました。最初はヘブンと思ったのですがヘイブン。でもそういうところを避難所、安息地にするのは本当の解決からますます遠のくだけでしょう。本格的解決のあるヘイブンを探す必要があるのに、リーダーがそんなことをしていてはいけません。

みなさんからのご意見生命誌の広場より

進化と意識

投稿日:2016.03.17 / ニックネーム:ノブ

30年前ごろ命にかかわる事故を何回かして、命とは何だろうと思い、命から見ると言ううことを試み始めました。なんの学識があるわけではありません。

子供の頃、犬は犬の子、猫は猫の子しか産まないのは何故と疑問を持っていました。

その後DNAが身体を作る設計図だとわかりました。

その設計図は誰が造るのだろう? 宗教的には神様、科学的には偶然とは、曖昧な答えだと思っています。

人間が作るものには必ず意識と知恵が働いて、設計図を書き、資材を集め、加工し組み立てます。

生命体の構造物はすべて細胞で出来ており、この細胞で、こういう構造物を作る、素晴らしい働き、とても偶然で出来るとは思われません。

誰の意識と知恵が働いているのでしょう。

外部意識と知恵(神または生命意識)? 内部意識と知恵(細胞の意識と知恵)?

生物進化は長い年月をかけて、繰り返し運動により徐々に進化しています。

スポーツ選手が、練習(繰り返す)により潜在意識に組み込むと、練習したことが自然にできるようになり、また、絵や文字、芸術などを練習すると脳のその部分が進化して子孫に遺伝する。

細胞自体が環境による必要性から、繰り返し運動を行っていると潜在意識が細胞内部に働き進化のDNAの設計図ができるのでしょうか?

その進化した細胞が集まり、脳、心臓、肺等の適切な作用をする構造物の形成は細胞自体に意識と知恵の働きが備わっているのしょうか?

私達のDNAは38億年間の潜在意識による構造物の蓄積と言えるかもしれません(持論)?

この世にオギャーと生まれ、呼吸し、乳を飲んだ時から、生命の大循環の一員となり
成長、子孫を残す、進化、常に新しく活力のあるものに生まれ変わりながら

永延と命を繋げる役目の一過程ですが、万物の霊長と言われる知恵ある人間の進化の課題は何でしょうか?

語り合いの続きは「生命誌の広場」へ

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