中村桂子のちょっと一言

館長の中村桂子がその時思うことを書き込みます。月二回のペースで、1995年5月から更新を続けています。

2018年6月15日

コロンとしたわたし

中村桂子

工藤直子さん。おんなの子代表みたいな人です。詩人ですが、代表作は「のはらうた」。毎年それで作ったカレンダーをいただきます。今開いている6月は、

かたつむりのゆめ
  かたつむり でんきち

あのね ぼく
ゆめのなかでは、ね
ひかりのように はやく
はしるんだよ

その直子さんが谷川俊太郎さんと出した近刊の「ふわふわ」で、「子どものころから奥のほうにコロンとしたわたしがいて変わっていない気がします」と言っています。

これで思い出しました。以前多田富雄さん、養老孟司さんとお話し合いをした時に、お二人が今の自分と子どもの頃の自分は違うとおっしゃったのです。子どもの頃の写真を見てもちっとも自分のような気がしない。えっ違うでしょと思いました。「ずーっと私は私ですよ」とかなり頑張りました。でも二人共どうしてもそうだねという顔をしてくれません。そこで「女の人は存在で、男は現象ということですかね」ということになったのでした。

直子さんの言葉を見て、私と同じだと思いました。まさに存在です。これって大事なことではないかしらと思っています。最近あれこれ考えている「ふつうのおんなの子」は直子さんおっしゃるところの「コロンとしたわたし」なのだと気づきました。生きものとして続いていくことを大切にする気持とつながることです。これからますます大事になることだと思います。

もちろん男の人の中にもこの気持を持っている人はいると思っているのですけれど。

みなさんからのご意見生命誌の広場より

大切な命

投稿日:2018.06.20 / ニックネーム:J・H

先日の地震心配いたしましたが、大きな被害もなく平常どおりの開館とのこと安心いたしました。一安心いたしましたところで私も平常どおりのメールを送らせていただきます。

「最初の質問」という絵本の中に

     今日あなたは空をみあげましたか。
     空は遠かったですか。
     近かったですか。
     雲はどんなかたちをしていましたか。
     風はどんな匂いでしたか。・・・・・・・・

とあります。何気ない日常の風景ですが、改めて空の色を、雲の形を、風の匂いを感じると、新鮮な気持ちになり、いろいろなことに気付かされます。
その時ふと、小さな子供たちにも日常の風景の中の生き物に気付き、興味を持ってほしいと思いました。
押し付けるのではなく、遊びながら共感する喜びを親子で味わえる、そんなものがないかしらと考えてみました。
たとえば、「身のまわりの小さな生き物カルタ」です。アリやチョウ、トンボやセミ・・・。市販のものがあるかもしれませんが ”生きている” に着目して命の大切さを感じることが出来るカルタもいいかなと思いました。

ブロックの倒壊で亡くなられた女の子。しかも、小学校のブロック塀なんて悲しすぎます。未来ある子供たちの命が大切にされる社会でありますよう考え続けたいと思っています。


語り合いの続きは「生命誌の広場」へ

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