中村桂子のちょっと一言

館長の中村桂子がその時思うことを書き込みます。月二回のペースで、1995年5月から更新を続けています。

2016年8月15日

よい歌をよい声で

中村桂子

新幹線の往復も毎週となると日常の仕事場の一部になっており、この環境に一番適した仕事はゲラ直しです。実はこのところ「エッセンシャル細胞の分子生物学 第六版」に次いで、「遺伝子の分子生物学 第七版」と続きました。なぜか版が改まる時は重なることが多く、二つが終ったと思ったら「細胞の分子生物学 第六版」が始まり、現在進行形です。基本部分は変りませんが、ゲノムの話はエピゲノムへ。それに技術開発がすごいですね。どこまで続くのか。そろそろこのあたりで卒業しようと思います。どんどん細かくなるので少々面倒になり、DNA → RNA → タンパク質という単純な話を楽しんでいた頃がなつかしいというのが本音です。

本を読んだり、新しいことを考えたりする時には音楽はダメなのですが、ゲラ直しは逆に音楽が必要です。以前新幹線にはベートーヴェンの七重奏曲が最も合うと書いたことがありますが、最近はエルヴィス・プレスリーが気に入っています。若い頃、プレスリーと言えばとんでもない歌をとんでもないスタイルで歌う奴と言われ、よい子が聞くものではありませんとされていたのを思い出すと噴き出したくなります。よい歌をよい声でみごとに歌い、聞いていて気持がよいこと。「Love Me Tender」「Are You Lonesome Tonight」「G.I. Blues」「Blue Hawaii」・・・

最近のラップなどは苦手で聞きたい歌がない中、プレスリーを聞きながらDNAが単純な話だった頃をなつかしむ。これが年齢としというものかなと思っています。

みなさんからのご意見生命誌の広場より

「科学者が人間であること」読みました。

投稿日:2016.07.08 / ニックネーム:モトイケ

昨年名古屋大学での講演をお聞きしてからの大ファンです。実は中村先生のことをまったく知らなくて講演を聞いたのです。
ところがお話を聞いていて驚きの連続でした。先生の話し方が上手なので、小学生だったころ理科が大好きだった事を思い出してしまったのです。
遅くなりましたが、やっと「科学者が人間であること」を読み終えました。
講演の前に読めば読めば良かったと反省。ところで前回の実験室見学ツアーはとTも楽しめました。アゲハチョウの産卵刺激物質受容システムの解明が興味深かったです。丁寧な説明ありがとうございました。30日に学びに行きたいと思います。

語り合いの続きは「生命誌の広場」へ

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