6.語り合う - 来館者とスタッフの日頃の考えを発信します。

世界観の一部

4-3 中村桂子の「ちょっと一言」

4-3 中村桂子の「ちょっと一言」
館長の中村桂子が、その時思うことを書き込むページです。
月二回のペースで、1998年5月から更新を続けています。

2010年3月15日

初詣の時のお願い

中村桂子の写真  今年に入ってから、思いもかけない “事件” がいくつか続きました。事件はちょっと大げさ、でも面倒なことです。実は、これまであまり面倒なことに出会わずに生きてきたような気がします。長女が小学生の時、先生に “いつも楽しそうでいいですね。羨ましい。” と言われたのを憶えていますが、この辺り遺伝というものかもしれません。本当は困ったことがあったのに気づかずのんびり暮らしてきて、どこかに迷惑をかけてきたのかなとも思いますが。
 社会のことに関しては、近くの雑木林が伐られて造成されたのを見ると、もうこの辺は住居はいらない、緑の方が大切なのにと怒るとか、毎日一つくらい腹を立てています。でも身近なところではおかげさまでよい方に巡り会い、気持よく暮らせてきた・・・本当にそうだなあと思います。
 ところで、実は今年のお正月、近所のお宮での初詣で、今までにないお願いごとをしたのです。年末に、近しい人の悩みごとを聞き、ちっとも悪いことをしていないのに運が悪いなあと思ったものですから、神様に “私はとても気持よく暮らせて運がよいとありがたく思っています。でも運のない人がいてお気の毒、私はちょっと我慢しますから運をあげて下さい” とお願いしました。
 もしかしたら頼みごとが聞き入れられたのかなと思っています。確かにお相手はちょっとよくなったと思うので。もう一度お宮に行って、“ありがとうございました。でも私の運もよろしくお願いします” と改めてお願いして来ようかしら、それはいくらなんでも蟲がよすぎるかしらと考えています。あなた科学の世界にいるんでしょと言われそうですが、それはそれこれはこれ、科学にお願いしても答えてくれないことはたくさんあります。

【中村桂子】

※「ちょっと一言」を読んで感じたこと、考えたことがおありでしたら、
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みなさんからのご意見

普段使いの言葉で

投稿日:2010-03-02 ニックネーム:tn

言いたいことは「生物多様性」なのに,この用語では場面の雰囲気にそぐわず,表現できない場面がありましたのでご紹介します.
私の暮らしている場所はいわゆる里山,大きな沼に流れ込む支流に沿って田圃と雑木林が続くところです.先日,個人所有の雑木林が整備される機会があり,枯木の撤去によってできた開けた場所に何か植物を植えようという話がもちあがりました.そこで何を植えるか.雑木林の持ち主の方と雑談しました.
庭ではなく一応自然環境ですので,例えばホームセンターで購入した植物を植えてはこの土地の生物多様性が乱れる,つまり遺伝子汚染の恐れがあります.このように文章では書けますが,大学の研究室ならいざ知らず,茶飲み話に専門用語はそぐわないと思えます.結局,植栽予定場所の辺りの雑木林に生えている植物を移植するか,挿し木で増やすのが手軽でいい,と勧めるだけにしました.
生物多様性を普段使いの言葉で表すにはどうしたらいいのか,と考えさせられた機会です.

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