ラボ日記

研究セクターのメンバーが、日常で思ったことや実験の現場の様子を紹介します。月二回、メンバーが交替で更新しています。

2016年7月15日

これくらいなら大丈夫

ある休日の朝、いつもよりも早起きをして久しぶりのお菓子作りを始めました。その日目指したのは、フワフワのシフォンケーキ。レシピ帳を広げ必要な材料を測っていきました。その日の気温によっても焼き上がりが異なり、よく様子を見ながらどんな出来上がりになるのか楽しみと不安が入り混じり最後まで気が抜けません。私が日々、研究室で実験の方法や手順、気づいた事などを細かく記録している実験ノートとまではいきませんが、お菓子作りにも次回へ生かすためのメモが書かれたレシピ帳は大切です。そのメモを見ながら、卵白を泡立てるところから始めました。しばらく泡立てると角が立つほどのメレンゲができる予定だったのですが、いつまで経ってもそんな様子が見られませんでした。いつもと同じように作っていたつもりでしたが何を間違えてしまったのか原因が分からず、一旦中止することにしました。その日は、他の事をしていても、原因は何かなあとずっと引っかかっていました。分量を間違えていたのか、材料が悪かったのか、室温が高かったのか…ふんわりと膨らんだケーキを見たかった私は、帰宅してもう一度作ってみることにしました。朝と同じ材料、同じ道具を使いながら一つ一つの作業を丁寧にやっていくと「あっ、そういえば!」と思い当たることがありました。本当に基本的な事だったのですが、「これくらい大丈夫」とやり過ごした自分を思い出しました。気持ちの良い一日のスタートのはずでしたが、だいぶ遅れて、二度目は無事に焼き上げることができました。慣れてくると自分勝手に「これくらい大丈夫」と思ってしまい、ついつい基本を蔑ろにしてしまうことがあります。今回は私の中の「これくらい…」が大きく響いてしまい真っ白で角が立つようなメレンゲがいつまでたってもできなかったというわけです。より美味しいものにするためには、一つ一つができた上で工夫しなければいけません。常に基本を大切にし、ちょっとしたひと手間、一工夫を心がけることのできる私でありたいです。

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