ラボ日記

研究セクターのメンバーが、日常で思ったことや実験の現場の様子を紹介します。月二回、メンバーが交替で更新しています。

2016年9月15日

サマースクールを科学に

尾崎 克久

毎年夏に行っている「サマースクール」は、生命誌研究館の活動や理念を伝える重要なイベントです。参加者が4つある研究室と表現セクターのいずれかに所属して、二日間の研究活動を行います。活動の内容はそれぞれ個性的なものになっていますが、それ以上に参加者自身の個性が眩しく光りますので、毎年皆さんの活動発表を聴くのが楽しいです。このようなイベントには個性の強い人が参加を希望するという偏りがある可能性も否定できませんが、そういった偶然というよりは、日常とは違う環境と状況がより強く各自の個性を発揮させているのではないかと推測しています。

「チョウが食草を見分けるしくみを探るラボ」に参加した皆さんの感想文を拝読すると、とても楽しんでいただけて満足度が高いと感じられるだけでなく、研究の現場の緊張感のようなものを狙い通りに感じていただけたようでとても嬉しく思いました。

実はこのサマースクール、限られた時間で実験がスムーズに進行するためには、事前の準備などになかなか大きな労力と時間がかかっているものなのです。準備の労力ということに関しては、実験室見学ツアーなど別のイベントでもそれなりにありますが、サマースクールは別格です。そんなサマースクールが、「喜んでいただけてよかった」「楽しんでいただけてよかった」で終わっているような気がして、とてももったいないなぁと以前から感じてしました。

個人的に、生物学や物理学といった学問としての科学とは別に、一般の方々にとっての「科学」を「知的好奇心を原動力に、知りたいという欲求に向かって突き進む活動」と定義しています。当館のイベントで刺激された知的好奇心によって、参加者の皆さんはその後どのような「科学」を行っているのだろう?と気になり始めました。それを追いかけることができれば、各種イベント自体が「科学の活動である」と言えるのではないかと妄想しているのですが、そのための具体的なアイデアは浮かんでいないという残念な状況です。

何かスマートな方法はありませんかね?という問いに「あるよ」とあっさり答えてくださる方の登場を切に願っております。

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