論文

Schwager, Sharma, Clarke, Leite, Wierschin, Pechmann, Akiyama-Oda, Esposito, Bechsgaard, Bilde, Buffry, Chao, Dinh, Doddapaneni, Dugan, Eibner, Extavour, Funch, Garb, Gonzalez, Gonzalez, Griffiths-Jones, Han, Hayashi, Hilbrant, Hughes, Janssen, Lee, Maeso, Murali, Muzny, da Fonseca, Paese, Qu, Ronshaugen, Schomburg, Schonauer, Stollewerk, Torres-Oliva, Turetzek, Vanthournout, Werren, Wolff, Worley, Bucher, Gibbs, Coddington, Oda, Stanke, Ayoub, Prpic, Flot, Posnien, Richards and McGregor(2017)

The house spider genome reveals an ancient whole-genome duplication during arachnid evolution

BMC Biology, Volume 15, Issue 62, 2017

解説

 私たちの研究室が、今から約17年前に世界に先駆けて実験動物として利用をはじめ、技術的な開拓を進めてきたオオヒメグモが、世界の研究者に広がり、ゲノムプロジェクトが実現し、今回の論文発表に繋がりました。私たちBRHを含め、オックスフォード・ブルックス大学、ベイラー医科大学、ゲッチンゲン大学など世界の多数の研究機関の共同研究となっています。
 オオヒメグモゲノムの詳細な解析と、サソリを含めたその他の節足動物との比較解析から、4億5千年以上前に存在したクモとサソリの共通祖先でゲノム全体の遺伝子が倍加(重複)した可能性があることが分かってきました。脊椎動物の進化でもゲノム全体の重複が起こったと考えられていますが、今回の発見は、ゲノム重複の新たな事例を提供し、ゲノム重複が動物の進化にもたらした影響を、今後詳しく研究するのに役立ちます。
 今回の研究でオオヒメグモのゲノム及び転写産物の配列情報が整備され、オオヒメグモはますます利便性の高いモデル生物として世界の研究者に利用されることが期待されます。

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