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研究員レクチャー ゲノム配列を得て加速する進化研究〜ゲノムの中に左右相称動物の共通祖先を求めて〜

詳細

日時

2016/03/19(土) 14:00〜15:30

場所

JT生命誌研究館 3階セミナールームにて

出演者

小田 広樹/秋山-小田康子/岩崎 佐和 研究員(ハエとクモ、そしてヒトの祖先を知ろうラボ)

参加方法

※参加無料
※事前申込不要

内容

 過去と現在をつなぐ物質として、ゲノムDNAは生物進化の研究に重要な存在です。ゲノムには塩基配列 (A, T, G, Cで構成される配列) という形で、生物がからだを作り、機能するために必要な情報が保持されており、その情報の変化が生物の進化をもたらすと考えられています。近年、塩基配列を決定する技術の革新によって、様々な生物種のゲノム塩基配列が次から次へと決定されており、公共のデータベースで利用可能となっています。私たちの研究室が開拓したモデル生物、オオヒメグモも例外ではありません。生物進化を研究するための基盤は凄まじい勢いで強化されています。私たちの研究室はこの勢いを味方につけて研究を発展させたいと考えています。本レクチャーでは、ゲノム配列をどのように活用して、新しい知識の発見に結びつけているのかについてお話しします。

1)「ゲノム配列を活用して解き明かすカドヘリンの進化」小田広樹

2)「ゲノムワイドな遺伝子探索によるパターン形成の解析」秋山-小田康子

3)「ゲノムマップを片手にクモの体軸を決める遺伝子を探しに行く。」岩﨑佐和

 

※同日開催! 1日オープン・ラボ(ハエとクモ、そしてヒトの祖先を知ろうラボ)

このイベントを開催する研究員をご紹介

小田広樹 (室長)

  • 研究分野 発生生物学、細胞生物学
  • 学位 博士(理学)

動物多様化の背景にある細胞システムの進化に興味を持っています。1) 形態形成に重要な役割を果たす細胞間接着構造(アドヘレンスジャンクション)に関わる進化の研究と、2) クモ胚をモデルとした調節的発生メカニズムの研究を行っています。

ハエとクモ、そしてヒトの祖先を知ろう 細胞・発生・進化・研究室

レクチャーについて

JT生命誌研究館の研究員をはじめとするさまざまな分野の研究者が、探究と発見の日々をお話します。
進行形の研究、そこで考えたこと、苦労話など研究を身近に感じる絶好の場です。
レクチャーを聞いた後には、会場も一体となって話の輪が広がります。入場無料です。