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研究員レクチャー 脊椎動物の頭部はどのようにして作られてきたのか?

詳細

日時

2015/06/20(土) 14:00〜15:30

場所

JT生命誌研究館 1階カンファレンスルームにて

出演者

原田 綾乃 研究員(カエルとイモリのかたち作りを探るラボ)

参加方法

※参加無料
※事前申込不要

内容

 背骨を持つ動物である脊椎動物は,脳や頭蓋骨・外部感覚器官などからなる複雑な頭部構造を持っています。無脊椎動物には、このような独特な構造がなく、脊椎動物を特徴づける構造の一つでもあります。現在では、進化の過程で獲得した特殊な細胞集団が複雑な頭部構造を作ったと考えられており、これらの細胞集団を有するかどうかが、脊椎動物であるか否かの一つの物差しとなっています。しかし、脊椎動物がどのようにしてこの細胞集団を持つようになり、独特な頭部を作ることができるようになったのかについてはまだまだ謎が多く、脊椎動物の頭部の獲得を明らかにすることは脊椎動物の出現や進化の道筋を明らかにするための重要なテーマとなっています。
私たちは個体発生の過程でこの細胞集団がどのように生じるかを知ることに、脊椎動物の出現という大きな謎に迫るヒントが隠されていると考えて、アフリカツメガエルを研究材料に研究を行っています。脊椎動物しか持たない不思議な細胞集団が脊椎動物の頭部形成の際に、どのような役割を持ち、振る舞いをするのかをご紹介し、私たちが行なっているツメガエルを用いた頭部形成に関する研究の報告も交えながら、脊椎動物の出現や頭部構造の獲得についてお話しします。

レクチャーについて

JT生命誌研究館の研究員をはじめとするさまざまな分野の研究者が、探究と発見の日々をお話します。
進行形の研究、そこで考えたこと、苦労話など研究を身近に感じる絶好の場です。
レクチャーを聞いた後には、会場も一体となって話の輪が広がります。入場無料です。