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研究員レクチャー 細胞をつなぐ分子構造の段階的スリム化

詳細

日時

2019/12/21(土) 14:00−15:30

場所

JT生命誌研究館 1階カンファレンスルーム

出演者

小田広樹研究員(ハエとクモ、そしてヒトの祖先を知ろうラボ)

参加方法

※参加無料
※事前申込不要

内容

多細胞動物の細胞は同じ仲間を見分けて互いにくっつき(接着し)、自ら組織を形作ります。形作りには組織を折り曲げたり伸ばしたりするために力が必要となりますが、そのような力を細胞間で伝達するのも接着の大きな役割です。細胞間の接着を担う分子の中で、特に形態形成に関連して重要な分子がクラシカルカドヘリン(以後単にカドヘリンと呼ぶ)です。カドヘリンはすべての多細胞動物に存在しますが、その細胞の外に出た領域の分子構造が動物によって多様です。私たちは、この構造の多様性に着目して研究を行い、カドヘリンの細胞外の領域が動物の進化ともに、部分的な欠失で段階的に短いタイプのカドヘリンが誕生してきたと考えられることを明らかにしました。私たちはこのカドヘリンの進化のシナリオを、カドヘリンの段階的スリム化モデルと呼んでいます。このモデルを一歩進めて理解するには、接着という機能を保持しながらなぜ“スリム化”という方向の進化が可能であったのかを考える必要があります。私たちはこの問いに答えるべく研究を進めています。この研究の最新情報をお話しします

このイベントを開催する研究員をご紹介

小田広樹 (室長)

  • 研究分野 発生生物学、細胞生物学
  • 学位 博士(理学)

動物多様化の背景にある細胞システムの進化に興味を持っています。1) 形態形成に重要な役割を果たす細胞間接着構造(アドヘレンスジャンクション)に関わる進化の研究と、2) クモ胚をモデルとした調節的発生メカニズムの研究を行っています。

ハエとクモ、そしてヒトの祖先を知ろう 細胞・発生・進化・研究室

研究員レクチャーとは

JT生命誌研究館の研究員が、探求と発見の日々を自らお話します。
進行形の研究、そこで考えたこと、苦労話など研究を身近に感じる絶好の場です。
レクチャーを聞いた後には、会場も一体となって話の輪が広がります。入場無料、予約不要です。