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今回の生命誌の催しでは、発生学・
理論生物学の近藤滋先生をお招きします。講演ではアラン・
チューリングの「波の理論」から「生物の模様が生まれる仕組み」
を実証された独自の研究についてを中心に、近著『エッシャー完全解読』にも触れてただきます。「『問い』
を発掘する場」を唱える永田和宏館長との対談で「
科学における謎解きの楽しさ」を語り合います。
会場からの質問も歓迎です。奮ってご参加ください。
講演趣旨
知的な遊びには謎解きのプロセスが含まれます。
推理小説は犯人を特定し、
その犯行手口の謎を解くのが最大の楽しみだし、
大流行した数独などの数学パズルも、
答えを見つけ出す過程と解けた時の快感が楽しい。一般的に、
問題が難しいほど、解いた時の喜びは大きくなりますが、
難しすぎると答えにたどり着かないので、
ストレスだけが溜まってしまう。だから、
解くべき謎の選択は大事です。推理小説とかパズルの場合、
答えを出すことはできても、そもそも他人が作ったものだから、
喜びはまあそこそこ。一方(極端な話ですが)
フェルマーの最終定理とかの数学の難問だと、
解けたらものすごい喜びでしょうが、
常人が解ける可能性はゼロです。では、
ねらい目はどのあたりでしょう?私見ですが、自然科学、
特に生命科学には、常人でも答えに近づけて、なおかつ、
非常に面白い「未解明の謎」がたくさんある。だから、
人生を楽しみたければ、生命科学者になる、
というのも面白い選択かもしれません。今回の講演では、
私が解いた謎である動物の縞模様の話を中心に、
科学における謎解きの楽しさをお話しします。ご期待ください。(近藤滋)
プログラム
14:00 |
講演 近藤滋先生による講演 |
15:00 |
対談 近藤先生×永田館長 |
15:45 |
質疑応答 |
16:00 |
終了 |
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