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館長・顧問論文

Kondoh, H., & Fujii, M.

Definitive Endoderm from EpiSC Aggregates in Matrigel.

Methods in molecular biology, 2490, 205–212.

解説

培養されたエピブラスト幹細胞に原腸陥入に対応した状態を経させて胚体内胚葉に発生させる方法を開発した。本論文でその詳細を解説する。まず、細胞皿への接着を阻害する条件でエピブラスト幹細胞を培養して、エピブラスト幹細胞に浮遊集合体を作らせる。この条件下で、胚体内胚葉の前駆体が出現する。このエピブラスト浮遊集合体をマトリゲル内に封入された状態で発生させる。マトリゲルはラミニンに富んでいるなど、マウスの円筒期胚のエピブラストを裏打ちする基底膜に似通った組成を持っている。エピブラスト幹細胞集合体の中の胚体内胚葉前駆体は、基底膜様のマトリゲルとの相互作用が引き金となって原腸陥入運動を起こし、細胞集合体を取り囲むマトリゲルの中に集団として移動して、そこで胚体内胚葉に発生して上皮構造をとる。

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