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BRH WORKS

みんなでつくる 「生命誌かるた」
10月の絵札公開中!

皆よりたくさんのご応募をいただきました「生命誌かるた」を月ごとに公開していきます。
生きものを見つめ、考え、学べるような絵札をぜひご覧くださいませ。
  • 詠み人:j

    【光合成】

    最初の酸素発生型光合成生物(シアノバクテリア)が現れたのは、20億年以上前。そして、光合成反応には数10〜100ステップもあるという。また、動物のエネルギーはすべて植物の光合成が源になっている。私たちが息を吸い、ご飯を食べて生きていくためには、長く複雑な植物の歴史と仕組みがあるのだ。

    中村

    CO2過剰の現在、とても大事な視点です。

  • 詠み人:宇和爾

    【エントロピー】

    エントロピーとは物理学の用語で「乱雑さ」のこと。物事は放っておくと乱雑な方向へ不可逆的に向かう(エントロピー増大の法則)、という宇宙の大原則に抗いながら、生きものは恒常性(ホメオスタシス)を保っている。熱いお茶は冷めるが、ヒトの体温が下がることはない。

    永田

    むずかしいこと知ってますねえ。エントロピーは言ってみれば「状態の乱雑さ」の目安。自然界は常にエントロピーが増大する方向へ、反応が進みます。ところが生命現象、たとえば形作りなどは、エントロピーが減少する方向へのできごとなのです。これを言い出すと1時間以上かかるのでやめておきましょう。

  • 詠み人:Y.F.

    【テロメア】

    テロメアは、生きものに備わっている体内時計のひとつとも言われる。染色体の末端にあるDNAと蛋白質からなる構造のことで、細胞分裂の度に短くなり、ある一定以上短くなると、細胞は分裂を停止する。ヒトの場合、体細胞寿命、つまり、生体寿命に関わる。チクタクチクタクーー私たちの体は有限なのだ。

    中村

    そうですね。そうかと言ってはたらき続けても困るところが生きものです。

  • 詠み人:コプロ

    【アサガオの巻き方】

    アサガオのツルは、上から見ると支柱を反時計回りに登っていく左巻き。これは、右側で成長ホルモンの濃度が濃く、速く成長するため。そして、蕾のねじれは右巻きで、花は左巻きに開く。ちなみに、フジ(ノダフジ)は右巻き、ヘチマはどちら巻きもある。

    中村

    右巻きと左巻きは、生物界のナゾの一つです。