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BRH WORKS

みんなでつくる 「生命誌かるた」
7月の絵札公開中!

皆よりたくさんのご応募をいただきました「生命誌かるた」を月ごとに公開していきます。
生きものを見つめ、考え、学べるような絵札をぜひご覧くださいませ。
  • 詠み人:煌

    【南極の微生物】

    南極に点在する湖沼では多様な微生物生態系が知られている。氷下の水中環境は比較的安定しており、湖底にある「微生物マット」には湖に生息する生物の大部分が存在するが、その量や存在比は湖によって異なるという。

    中村

    地球は生きものの星という時に、人間が接近できる場ではないところにも、さまざまな生きものがいることがわかってきたことが大事だと思います。

  • 詠み人:コジマン

    【DNAの立体構造】

    DNAの立体構造は右巻き二重らせんが基本。しかし、特定の条件下では左巻きにもなる。さらに、三重鎖や四重鎖も発見されているが、その機能については謎だらけ。1953年のワトソン&クリック以来、わかったことも増えたが、わからないことはそれ以上に増えたのかもしれない。

    齊藤

    DNAの二重らせんが、しっかり絡み合っている様子はまさに綱。「命綱」に納得。

  • 詠み人:宇和爾

    【ミミズの声】

    俳句の世界では、「蚯蚓(ミミズ)」が夏の季語、「蚯蚓鳴く」が秋の季語。ミミズには発声器官がないため、ケラの声を取り違えたのではないかと言われている。ちなみに、「亀鳴く」は春の季語。カメも声帯を持たないが、最近の研究によると、実はおしゃべりなのだとか。

    村田

    実は、「ミミズ」には構音器官はなく「ケラ」の鳴く声だというのが現代の理解ですが、土中で鳴く蟲の声にも、季節の変化を聴くという感性を大切にしたいですね。

  • 詠み人:プロトン

    【内在性ウイルス】

    ヒトゲノムの8.8%は、古代のウイルス由来の配列(内在性ウイルス)で占められている。ヒトの祖先が数万年〜数千万年前に感染したウイルスの痕跡。1960年代の発見以来、あらゆるウイルスが内在性ウイルスになり得ること、その機能も利益と不利益の両面があることがわかってきた。私たちは、ウイルスを取り込み受け継ぐことで、生存・進化してきたのだ。

    永田

    ヒトの誕生以前からいたウイルス。ウイルスのなかには、うまく宿主と共生をして、自分の遺伝子を宿主のゲノムのなかに組み入れてしまうことがあります。それが営々と残され、ある場合には、宿主の生存の役にたつ場合も。