さまざまな交流

節人ときんど先生と「いのちの響き」を 長岡京室内アンサンブル演奏会 のご報告

日時
2017年6月3日(土)15時から(開場 14時30分)
場所
JT生命誌研究館 1階展示ホール
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【当日のご報告】

 欧米を中心に教育・演奏両面で国際的な活躍を続けるヴァイオリニスト森悠子先生を音楽監督とする長岡京室内アンサンブルをお迎えして、生命誌研究館ならではの一流の音の響きを来場者の方々に楽しんで頂きました。演奏会のタイトルにある「節人(ときんど)先生」とは、もちろん当館初代館長の岡田節人先生のこと。「科学を演奏する」生命誌研究館の活動の礎を築き、2017年1月17日に逝去された節人先生へ、今も当館に流れ続けているこのフレーバーを「いのちの響き」としてお届けしたいとの思いから演奏会は開催されました。
 演奏会のモチーフは「生命誌マンダラ」です。始まりは一つの細胞、受精卵から発生が進む生きものの体は、細胞社会として一つの秩序(個体)を生きてゆきます。そのディベロップ(発生・展開)してゆく様子を、森悠子先生は、選曲と演奏で表現して下さいました。一曲目は、石上真由子さんによるヴァイオリン・ソロで、ビーバーの「パッサカリア ト長調」。モーツァルトの100年前に書かれた宗教音楽です。会場からは「音の透明度が素晴らしかった。岡田先生への祈りのように感じました」との声も。続くモーツァルトでは、2つのヴァイオリンの音色が生み出す複雑なハーモニーに会場は聴き入りました。

 森先生と中村館長のトークでは、まず、前日リハーサルにも立ち会った中村館長が、このホールで最もよい音の響きを生み出すポジションを瞬時に探り当てたことへの驚きを伝えると、森先生は、「エクテ! 」と、ご自身が、音を聴くことがいかに大切であるかをフランスで学んだ体験を語られ、話題は「マンダラ」から着想した選曲へと進みます。途中、節人先生が好きだったエルガーの「愛の挨拶」の話題から、石上さんも即興演奏でトークに参加。続くラヴェルの紹介では、音楽も印象派は点描で、音の「粒」が連なり旋律になると、濁りを含んだ豊かな音色が生み出されるという、ヴァイオリンの実演を交えた講義に会場は沸きました。ラヴェルの「弦楽四重奏曲 ヘ長調」は、第1楽章と第2楽章の演奏で、ホールは、若手4人の奏でるアンサンブルの美しい響きに満たされました。拍手の渦の中アンコール曲は、この日、2曲目に演奏されたモーツァルトの「2つのヴァイオリンのための12の二重奏曲」第1楽章に続く、第2楽章でした。

 ご来場の皆さまに、このホールの「いのちの響き」が届き、ほっとしております。ただトークが聞き取り難かったという声を頂き次への課題と受け止めております。たくさんのご来場を、そしてご感想をお寄せ頂きありがとうございました。ここでいくつかお寄せいただいた声を紹介させて頂きます。またこのような会を企画したいと思います。どうそよろしくお願いします。

【来場者 ご感想】

  • ・とても良い響きの空間。すばらしかった。
  • ・ビーバーからモーツァルト、ラヴェルと移っていった音楽。音の粒子 <聴くこと> の大切さが心に響ききました。トークは未知の世界へ導かれ、若い4人の演奏に生命を頂きました。
  • ・すばらしい空気の中ですばらしい響き、重なる音の深み、聴かせていただきました。音は生命だと感じます。
  • ・生命と音楽のマンダラ、いい出会いをいただきました。
  • ・息遣いまできこえる空間でのコンサートは贅沢な時間でした。お話ももっと聞きたかった。
  • ・こんなに素敵なアンサンブルが近くにあるとは知りませんでした。音楽が、音の「粒」の連なりから、そして生きものが「細胞」からなる、というBRHらしいお話が聞けたのも楽しかったです。
  • ・このホールで色々な、文化的な催しが開かれることを地元の人間としてうれしく思います。生物(生命)と芸術(美術・音楽)に「共通」があって、ハーモニーしているということを、具体的に音楽を聞きながら体現できました。すばらしいことだと思います。

【出演者】

長岡京室内アンサンブル
森悠子(音楽監督,Vn.)、石上真由子(Vn.)、長瀬大観(Vn.)、野澤匠(Va.)、中島紗理(Vc.)
中村桂子 (JT生命誌研究館館長、お話)

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