「生命誌」年刊号 (書籍)

季刊「生命誌」はカードとwebでお送りし、最後に本にまとめています。年間テーマを軸に一冊にまとめると一味違って「生命誌」が見えてきます。

2015 年間テーマ つむぐ

『つむぐ』 生命誌年刊号 vol.84-87
中村桂子 編集
季刊「生命誌」84-87号の内容を一冊の本にまとめました。
(A5版変形サイズ・235ページ)
定価:本体1,600円+税/発行:JT生命誌研究館
発売:新曜社/発行日:2016.11.5
※帯はしおりとしてお使いいただけます!

目次
語り合いを通して
研究を通して
人を通して
※画像をクリックするとサンプルページをPDFファイルでご覧になれます。
はじめに

一年がたち、年刊号をつくることができました。正直、模索を続けているうちのあっという間の一年でした。

研究館は、研究と表現を通して生命誌という知をつくるために、各メンバーがそれぞれの仕事を積み重ねていく場です。地道な歩みはそれなりにできる集団になってきましたが、新しい知をつくるのは難しく、常に思い通りに進むものではありません。

そのような活動に対して、外からの応援はとても大切、というより不可欠です。季刊「生命誌」は研究館からの発信ですが、これを製作する過程は、外部の方々の応援あってのものです。そこから得たものが、次の発想の素になっていきます。今年も、年刊号にまとまったところで改めて読み、たくさんの知恵がそこここに散らばっているのに気づき、すばらしい方たちの協力あっての研究館だという思いを深めました。

こうして皆さまの知恵をお借りし、多様な生きものたちから学びながら、「人間は生きものであり、自然の一部である」というあたりまえのことを基本に暮らすというのが、生命誌の求める社会です。しかし現実はそこから遠のく方向に動いているように思います。人間は生きものと考えると、最もバカバカしく見えるのが戦争です。生きものたちも素手での戦いはしますが、無人飛行機から子どもたちの上に爆弾を落とすという行為は、それと同じものではありません。現代文明は人間を生きものから遠ざける方向に進んでいます。なんとしてでも生きものの方に引き戻すよう地道に活動を続けていくつもりです。

もっとも、生きものは長い時間の中でたまたま起きた変化の積み重ねとしてでき上がっているものですから、決してどこから見ても文句のつけようのない立派なものではありません。もちろん人間(ヒトという生きもの)も。そこが面白くて研究をしているというのが本音ですから、生きものとして生きるという選択をすればそれだけですばらしい社会になるなどと思っているわけではありません。ただ、生きものとして生きるなら、どこかで宮沢賢治のいう「ほんとうの賢さ」「ほんとうの豊かさ」につながる気がして、それを考えていきたいのです。

本書の最後に研究館の紹介があります。ホームページへ入っての書き込みや来館などの形で、私たちの活動に参加して下さい。チョウ、クモ、ハチ、カエル、ナナフシ、ハイギョと一緒にお待ちしています。

(中村桂子)

ご購入方法について

2015 生命誌年刊号

全国書店、研究館グッズコーナー及びこのホームページの通信販売にてお求めになれます。

※図書館などの公共施設での閲覧・貸し出し用として、一冊に限り無料で寄贈しています。ご希望の方は下記の申し込みフォームよりご相談ください。
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