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今号テーマ

「変わる」と「変わらない」が重なって

「変わる」の具体像と言える対談の冨田さん。コンピュータから生命科学へとみごとな変身です。もっともこの変身、コンピュータ思考を捨てていないので、細胞全体を見る方法論を探る独自の研究が展開しています。リサーチは、細胞壁という植物独特の構造づくりに微小管という普遍的な構造が関わる面白さを見た小田さん。脊椎動物の多様化にはタンパク質自体の変化以上に発現調節配列の変化が関わるという越智さん。どちらも生物のもつ変化の妙です。

サイエンティスト・ライブラリーは誰が何と言おうと誘導物質を探すという熱情の塊の浅島誠さん。変わらぬことの大切さが伝わります。(中村桂子)

TALK

細胞という知能を理解したいと

冨田 勝慶應義塾大学IAB所長
中村桂子JT生命誌研究館館長

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SCIENTIST LIBRARY

浅島 誠東京大学大学院総合文化研究科 名誉教授 / 筑波大学生命領域学際研究センター長 / (独)産業技術総合研究所フェロー・幹細胞工学研究センター長

変わらない熱情で、中胚葉へと変わる過程を見る

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~生命誌アーカイブを巡る~

エポックで読み解く38億年
「人類の誕生」を考えよう

 

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2012年年間テーマ

変わる

愛づる、語る、観る、関わる、生る、続く、めぐる、編む、遊ぶ・・・どれも「生きている」の大事な一面を表わす言葉ですが、今年は直球を投げ込みます。「変わる」です。つぼみだったバラがみごとな花を咲かせ、男の子がいつの間にかたくましい青年になる。それほどの変化でなくとも今日の私は昨日とは違っています。一方、そこには必ず変わらないものがあります。変わらないものを持ちながら変わる。38億年間それを続けてきたのが生きものです。社会も変わることを恐れてはいけませんが、底にある変わらないものも大切です。さまざまな現象に変と不変の微妙な組み合わせを見出しながら、「生きる」を考えます。

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