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研究館より

表現スタッフ日記

2020.09.01

「生命誌から生命科学の明日を拓く」オンライン開催です

 2020年夏、オリンピックの熱気も冷めやらぬなか、生命誌研究館もビッグイベント開催!とばかりに期待と重圧を胸に準備を始めたのが、昨年の10月のこと。この4月に新たに永田和宏新館長を迎え、生命誌を応援してくださっている皆様、そしてこらからの科学を担う若い人々に、お披露目の場をもうける企画です。ゲストは、日本の生命科学を牽引する京都大学iPS細胞研究所(CiRA)の山中伸弥先生と決まり、生命誌研究館始まって以来の1000人級のご参加を想定して、会場探し(研究館にはとても入りきれません)からのスタートでした。
 ところが新型コロナウイルスの感染の拡大をうけて、世の中は一変してしまったのです。2月中旬のオープンラボは、入り口で手指の消毒をシュシュッとお願いし、スタッフはマスク姿のお出迎えでなんとか実施しましたが、2月末に集会自粛、学校の休校が決まると、研究館の展示ホールは休館、毎月第3土曜日の生命誌日の催しも中止の判断になりました。わたしたちスタッフもテレワークとなり、次の計画が決められないまま時間が過ぎていきました。
 それでも企画の大きさを考えると、3ヶ月前には動き出さないわけにはいきません。共催してくださるCiRAのメンバーもテレワークの中、オンラインでミーティングを重ね、実現可能性を探りました。会場を予定していた高槻現代劇場大ホールは前後1列と両隣を空けることが推奨されており、学校等の団体でお越しいただくことが可能か、議論を重ねましたが、ここは、新たな展開を求めるチャレンジとしてのオンライン配信と決定しました。
 この度の自粛の状況下、生命誌の催しも、ホームページを訪ねていただく形を模索してきました。日頃、お会いしにくい遠方の方々からの応援には大いに励まされています。そこで、今回この催しは、全国の生命誌の読者などの高校に声をかけて、高校生の皆さんに参加いただこうとなりました。初体験の冒険ですが、双方向で接続し、リアルタイムでの質問タイムも考えています。さらに、この様子を当日一部ライブ配信することも決まりました。Youtubeから、どなたでもご覧いただけます。コロナを超えて次の未来へ、「科学のする心」の可能性を全国の皆様とわかちあう機会になることを願っています。

Youtubeライブ配信はこちら 2020年9月12日(土)13:30開始

ご覧いただきましたら、ぜひアンケートや「みんなの広場」でお声をお寄せください。これからの世界を一緒に語り合いましょう。
 

平川美夏 (全館活動チーフ)

表現を通して生きものを考えるセクター