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研究館より

表現スタッフ日記

2020.12.15

みんなで大作戦

新型コロナウイルスによる感染症予防対策として、しばらく展示ガイドを自粛していましたが、このような状況の中でどのように工夫すればご来館くださる方々に展示ガイドを再開できるだろうかと考えて、ようやくこの11月から始めることになりました。前例のない事態の中、スタッフ皆で協力し試行錯誤しています。

生き物の進化について、以前は「環境に適応した種が自然選択され今の生態系がある」とサラリとご案内してきました。しかし、この約一年間、自らが見通しの立たないコロナ禍の中で日常生活を送り環境の変化に順応することの難しさを感じました。

生物は如何なる困難な状況でも、めげずに必死に生きながらえてきました。例えば、本来水がないと生きられない水棲生物の一部が、新しい生活の場を求めて陸上し、環境に適応したことが挙げられます。そのいきさつは展示ホール2階ギャラリーの「生きもの上陸大作戦」で是非ご覧いただきたいと思います。簡単には語りつくせない生命の強さを、あらためて痛感する日々です。

皆さまにも、ご来館頂けた際には生き物の歴史物語からパワーをもらっていただけたら幸いです。

藤原正子 (館内案内スタッフ)

表現を通して生きものを考えるセクター