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研究館より

表現スタッフ日記

2022.12.15

111号発行しました!

本日季刊「生命誌」111号を発行しました。
「生まれるまでの時間」に続いて今回のテーマは「生まれてからの時間」です。生まれるまでの時間では、お母さんのお腹の中や卵の中で流れる時間に注目しました。生まれるまでの実際に見ることのできない、感じることのできない時間はなかなか実感が湧きにくく難しかった思い出があります。

今回の「生まれてからの時間」は「生まれる」「育つ」「暮らす」「老いる」「死ぬ(寿命)」など、私の今生きている時間、自分が感じている時間です。しかしいざ始めてみると、ライフステージの時間、1日の24時間、個体の中で刻まれる時間、細胞が刻む時間、植物が刻む時間、生きものの種類ごとに違う時間、同じ種類でも個体ごとに生まれる時間…。生きものは生まれてからさまざまな単位の時間に囲まれていることに気づかされました。「時間」という1つのキーワードに焦点を当てても、切り口によって見え方が無数に存在し、生きものの世界は広く、奥が深いものだと改めて感じました。

毎朝時計とにらめっこしながら準備をして、いつもの電車に乗って出社、12時にはお昼休み、終業時間に退勤して、夜12時頃に眠る。外的な時間に追われる毎日を過ごしている私ですが、私の身体の中でも独自の時間が流れています。独自の時間って何?とおもった方は是非記事を読んでみてください。これも「生まれてからの時間」なのかと驚く方もいらっしゃるかもしれません。それほど広く深いのです。今回の季刊誌を読んでくださったみなさまも、たまには「生きものとしてのわたし」の時間をゆっくり考える時間が生まれたら良いなと思っています。