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研究館より

表現スタッフ日記

2023.03.01

紙工作展がはじまりました!

 表現セクターの部屋には、棚にずらりとこれまでに生み出された紙工作が並んでいて、眺めているだけで楽しい気持ちになります。これを職員だけの楽しみにしておいて良いものか、こんなにおもしろい紙工作を一度にたくさん見ることができたら、喜んでくれる人が他にもいるのでは?そんな思いはやがて、「紙工作展をしたい!」という言葉になり、気がつけば展示となってこの世に出現しました。と、そんな魔法のようにポンとこの世に現れるはずはありません。

 JT生命誌研究館で、20年以上も作り続けた紙工作の数々。その総数は80点を越えます。一つ一つの完成までには研究者たちが重ねた研究があり、表現者の解釈があり、デザイナーの工夫があることが感じられます。そして何より、楽しんで(時には苦労して)紙工作を作ってくれた季刊「生命誌」の読者の存在があります。なので、今回の紙工作展の準備期間は20年以上、関係者数は数千人(数万人?)いるかもしれません。長い時間と、たくさんの人で、一緒に作り上げたのが今回の紙工作展です。

 JT生命誌研究館のすべての紙工作の設計を担当した、デザイナー兼ペーパーエンジニアの坂啓典さんは「紙工作は、おおげさじゃないところが、いいよね」と言います(これだけおおげさに書き綴った後ですが)。気構えなくても、作ってみれば、そこに不思議な存在が立ち現れます。「JT生命誌研究館の紙工作」を、この春ぜひ、JT生命誌研究館で見て、お家で作って、お楽しみください。