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研究館より

表現スタッフ日記

2026.01.15

春の七草、身近なところに

セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ
春の七草。小学生の時に国語の授業で暗記した記憶があります。皆さんは1/7に七草粥を食べましたか?
植物の呼ばれ方は時代を経て変化し、今の一般的な名前は
 セリ:セリ
 ナズナ:ナズナ、ぺんぺん草
 ゴギョウ:ハハコグサ
 ハコベラ:ハコベ
 ホトケノザ:コオニタビラコ
 スズナ:カブ
 スズシロ:ダイコン
です。



春の七草を暗記していた頃はカブ、ダイコン、それとぺんぺん草は知っているけど、それ以外の植物のことはよく知らない。見たこともないと思っていました。
ですが春の七草は元々身近に生える、食べられる野草たちなのです。
七草粥は、新年を迎えるにあたって自然の芽吹きをいただいて活力を得よう、という信仰に始まったと言われています。身近に生えている若葉を摘んでお粥にするという風習には、新鮮な野菜がなかなか食べられなかった冬の厳しさを背景に感じられますね。
自然を身近に感じられなくなった現代人(私)にとって春の七草は、最近まで半分以上が聞き馴染みのない植物たちだと思っていました。特殊な、珍しい植物をかき集めているわけではなかったのですね。

時代が変わり、環境も変化し、かつて身近だった春の七草たちは今ではお目にかかれない……ということもなく、実は今でも探せば簡単に見つけられる植物たちなのです。
というのを、私は最近になって知りました。

実は4階にある食草園には雑草として、セリとホトケノザが生えています。
厳密にはホトケノザとはコオニタビラコを指すのですが、近縁種のヤブタビラコのようです。
ちなみに、今一般的にホトケノザと呼ばれている紫色の花を咲かせる植物はシソ科の全く別の植物で、こちらは食用ではないため採取の際はお気をつけください。コオニタビラコ、ヤブタビラコはキク科でどちらも食べられます。





そういえば、去年の夏に大阪万博にいった際にも、春の七草の一つのゴギョウ(ハハコグサ)を見つけていました。
万博の目玉の一つである大屋根リングは緑化されている部分があり、様々な花が咲いていました。その中に混ざるようにひっそりと、ハハコグサが黄色い花を咲かせていました。街中でも雑草として見かけることの多い植物です。ここでも意図せずに芽吹いたものなのではないでしょうか。
高さ20m、潮風の吹く環境でも芽吹くなんて、なかなかたくましいものです。





いつか自分で春の七草を採取して食べたいのですが、野草を摘むという括りにすると案外スズナ(カブ)スズシロ(ダイコン)の方が見つけられないような気がしますね。
皆さんも雑草に目を向けてみてはいかがでしょうか。雑草と一括りにしていたものでも違いや個性が見えてくると、散歩もより楽しくなりますよ。
私はまだハコベラ(ハコベ)を街中で見つけられたことがないので、これから春にかけて少し意識して道草を眺めてみようと思っています。