表現スタッフ日記
2026.05.15
展示を作る
3月から開催している企画展「細胞がからだを建築するしくみを探るラボ展」。
私にとって、当館の企画展示に関わるのは今回が初めてでした。
これまでにも何度か展示を経験してきましたが、それはアートに関する展示でした。作品のタイトルや解説文が書かれたキャプションを作り、額縁のついたさまざまな大きさの絵をうまいこと壁に掛ける。私にとっての「展示作業」とは、丹精込めて作り上げた作品を発表するための最後の大仕事です。
見せるものを作り溜めてからお披露目のための展示を行う、今までの経験。
一方、今回は展示を行うことが先に決まっていて、そこから内容を作り上げていく仕事です。勝手が違うのだろうと思い、一から学ばせてもらう気持ちで展示制作に加わりました。
私の行なった仕事内容をざっくり言えば、ラボで行われている研究内容を理解し、それを噛み砕いて表現することです。
私は高校から大学院まで美術を学んでいた、筋金入りの文系です。科学分野については知らないことばかりでしたが、だからこそ「わからない人」の立場に立って、「これで本当に伝わるのだろうか」と考えながら制作を進めました。
自由に絵を描くことと、論文を読んで展示物を作るのでは、やはり頭の使う部分が違うと思います。ですが、未知のものを手探りで理解し、形にしていく感覚には、表現活動と通じる部分があると思います。
絵を描くときは明確なゴールがないところから出発し、途中で絵の方向性が変わることもしばしばです。描き始める時のイメージと完成したものが全然違うものになっていたりします。暗中模索して、気づいたら完成。
今回の仕事も、手探りで知らないことを理解するという感覚は創作活動と通じていると思いました。つまりこう言うことかな?いや、違うのかな…?と悩みながら少しずつ理解し、展示用の文章を書いて確認してもらう。何度かトライ&エラーを重ねて形にしていきました。
作り手としては、ぜひゆっくり読んで体験していただきたいところですが、常設展も含めると館内はかなり情報量の多い空間です。会期中に来館予定のある方には、ぜひガイド予約をしてご覧いただくことをおすすめします。やさしくわかりやすく解説していただけるので、文章をすべて読まなくても展示の概要をつかめると思います。また、ガイドさんに案内していただく場合は企画展示室の顕微鏡を覗くこともできます。実際に研究で使用されているものなので、研究の現場を少し体験できますよ。
現在は、さっそくですが次の企画展示に向けた準備が進行中です。どうぞお楽しみに!
私にとって、当館の企画展示に関わるのは今回が初めてでした。
これまでにも何度か展示を経験してきましたが、それはアートに関する展示でした。作品のタイトルや解説文が書かれたキャプションを作り、額縁のついたさまざまな大きさの絵をうまいこと壁に掛ける。私にとっての「展示作業」とは、丹精込めて作り上げた作品を発表するための最後の大仕事です。
見せるものを作り溜めてからお披露目のための展示を行う、今までの経験。
一方、今回は展示を行うことが先に決まっていて、そこから内容を作り上げていく仕事です。勝手が違うのだろうと思い、一から学ばせてもらう気持ちで展示制作に加わりました。
私の行なった仕事内容をざっくり言えば、ラボで行われている研究内容を理解し、それを噛み砕いて表現することです。
私は高校から大学院まで美術を学んでいた、筋金入りの文系です。科学分野については知らないことばかりでしたが、だからこそ「わからない人」の立場に立って、「これで本当に伝わるのだろうか」と考えながら制作を進めました。
自由に絵を描くことと、論文を読んで展示物を作るのでは、やはり頭の使う部分が違うと思います。ですが、未知のものを手探りで理解し、形にしていく感覚には、表現活動と通じる部分があると思います。
絵を描くときは明確なゴールがないところから出発し、途中で絵の方向性が変わることもしばしばです。描き始める時のイメージと完成したものが全然違うものになっていたりします。暗中模索して、気づいたら完成。
今回の仕事も、手探りで知らないことを理解するという感覚は創作活動と通じていると思いました。つまりこう言うことかな?いや、違うのかな…?と悩みながら少しずつ理解し、展示用の文章を書いて確認してもらう。何度かトライ&エラーを重ねて形にしていきました。
作り手としては、ぜひゆっくり読んで体験していただきたいところですが、常設展も含めると館内はかなり情報量の多い空間です。会期中に来館予定のある方には、ぜひガイド予約をしてご覧いただくことをおすすめします。やさしくわかりやすく解説していただけるので、文章をすべて読まなくても展示の概要をつかめると思います。また、ガイドさんに案内していただく場合は企画展示室の顕微鏡を覗くこともできます。実際に研究で使用されているものなので、研究の現場を少し体験できますよ。
現在は、さっそくですが次の企画展示に向けた準備が進行中です。どうぞお楽しみに!


望月アミ (研究員)
表現を通して生きものを考えるセクター