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研究館より

表現スタッフ日記

2026.06.02

“この後”と“今”

雨の多い季節に入りました。私の子どもは雨の日が大好きで保育園からの帰り道ではご機嫌で長靴を履き、歩く道に見える全ての水たまりに入らないと気が済まない!というように念入りにパシャパシャと遊んでいます。私はと言うと「長靴楽しいね〜♪(長靴にカッパとはいえこの勢いだと服濡れてるなぁ…帰ったら着替えて、カッパ干して、ご飯の支度を、いや風呂が先かな…)」と、とっても楽しんでいる子どもには申し訳ないですが、こんな日の頭の中は“この後”のことでいっぱいです。

前置きが長くなりましたが、“この後”のことを考えている私に対して、研究館で生きものを見ていると、彼らは目の前の環境に合わせて“今”その瞬間を生きているように私には見えます。 葉っぱを食べ尽くしてしまうナナフシを見ていると、「なくなったら困るから“この後”食べよう」とは思わないのかな、と考えてしまいます。見つかりやすそうなところに蛹を作ったチョウの幼虫を見て、「“この後”鳥に見つかってしまわないかな」と心配になります。でもきっとナナフシは“今”目の前にあるご飯を一生懸命食べているだけで、チョウも“今”落ち着く場所が見つかったから蛹になっただけで。うちの子も、“今”が楽しいから夢中で水たまりを歩いているだけなのかもしれません。どの生きものも一生懸命“今”を生きているんだなと思いました。

日常の中で“この後”のことを考えるのは私にとって大切なことです。でも研究館の小さな生きものたちを見ていると、ときには先のことばかり気にせず、目の前の“今”を味わうことも大事なのだと気づかされます。
 


左から、「水たまりで遊ぶ子ども」  「葉っぱを食べるナナフシ」  「窓辺で蛹になったモンシロチョウの蛹(抜け殻)」