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研究館より

ラボ日記

2026.07.01

生命誌の日イベント「昆虫のプロはここを見る」を開催しました

昆虫は種類が多いし、模様が似ているものもいて、見わけるのは難しいですよね。子供さんに「この虫は何?」と聞かれて困った経験がある方も多いでしょう。それは幼虫でも成虫でも状況は一緒です。

それでも、ひと目で見わけて種類を言い当ててしまう人たちがいます。昆虫の図鑑を作っている方々はその代表です。そんな人たちの頭の中を覗いてみたいと思いませんか?どこを観て識別しているんだろう。自分でもできるようになってみたい。

そのような想いから、観察するべき特徴を選択することで、昆虫を調べることができる*イモムシサガシステム*を制作しています。

イモムシサガシステムは、【提示される特徴】を選択すると、表示される写真が絞り込まれていきます。提示される選択肢は、プロが昆虫を観たときに頭の中で考えていることそのもの。イモムシサガシステムには沢山の写真が掲載されていますので、いくつか選択肢を選んだら、調べたい昆虫と似ている写真が見つかります。これかな?と思う写真をタップすると、詳細な情報が表示されますので、説明を読みながら目の前にいる昆虫かどうか自分で確かめることができます。

そう、使っているうち、いつの間にかプロの視点が身に付いているはずです。

この【プロの頭の中を再現した選択肢】の精度をより高めるべく、昆虫を見わけるコツを昆虫のプロ自身に語ってもらい、言語化しようと考えたのが今回の催し「昆虫のプロはここを見る」(6/20開催)です。プロの視点を知ることができたら、生き物の世界はもっとおもしろくなります。

近年は画像認識AIの性能が向上して、特徴となる模様が判別できるくらいクッキリとした写真を撮ることさえできれば、かなりの確率で昆虫の種類を教えてくれます。種類が解るのは大切なんですけれど、それで科学への興味が膨らむかな〜?と個人的には疑問に思います。イモムシサガシステムを使っているうちに無意識で身に付いた観察する力は、科学への興味の入り口で、力強く背中を押してくれると期待しています。

イベント当日に登壇してくださったのは、「くらべてわかるチョウ(山と渓谷社)」の著者の皆様。チョウを見わけるコツを活き活きと語る著者陣の姿は、アーカイブ動画でご覧ください。

アゲハチョウを研究材料として、様々な生き物がどのように関わり合いながら「生きている」のか、分子の言葉で理解しようとしています。