その他
2025.06.07
クロスキバホウジャクを保護しました
たまこ
タイトルの通り、アスファルトの上でまともに飛べないほど弱ったクロスキバホウジャクを保護しました。
回復したら次の日に近場の林に放すorそのまま亡くなってしまうようなら看取ってやらねば、と思い、家に持ち帰り鉢植えの植物に移してやり様子を伺っていました。
翌日見てみると土の上にクリーム色の粒が2、3個落ちておりもしかすると産卵してしまったのかもしれません。
人間の余計なお世話で連れてきてしまった、というのもあり、もし卵なのであればこのまま育てて羽化まで……と考えているのですが、そもそもホウジャクの人工飼育は可能なのでしょうか?
アゲハの飼育はした事があるのですが、同じような感じなのでしょうか?
飼育を目指すにあたってアドバイス、必要なもの、など、教えていただきたく思います。
ちなみに居住地は北海道、札幌です。
産卵と思わしきものをした日にちは昨日になります。
2025.06.10
1. 奥井かおり(表現を通して生きものを考えるセクター)
当館では蛾の研究を行なっていないため、私の個人的な体験談をお伝えさせていただきたいと思います。スズメガの仲間が好きで、よく飼育をしています。ホウジャク系は3種類ほど、成虫まで飼育をしたことがあります。クロスキバホウジャクは飼育した経験がありませんが、ホウジャクが飼育可能かという点では、可能です。クロスキバホウジャクは、スイカズラ科やアカネ科を食草とするようですので、飼育される場所で用意のしやすい葉っぱを選ばれることをおすすめします。食草が複数あっても、イモムシは初めに食べたものを継続して好む傾向があるので、あれやこれやと与えるよりも、確実に食べる一種類を与えると良いかと思います。
終齢幼虫になり、ご飯も食べずウロウロとし始めると、蛹化のタイミングです。体色が変わる種類も多いので、毎日見ていると違いに気が付くと思います。クロスキバホウジャクは「地表で葉などを綴って粗い繭を作る」と芋活.comでは紹介されていました。枯れ葉か生葉か、どちらが良いのかわかりませんが、葉っぱを用意してあげると良さそうです。スズメガの幼虫は地中で蛹になるものが多いので、私はいつも5〜10cmくらいの深さの土を用意して、その上に幼虫を置いたりするのですが、クロスキバホウジャクは繭を作るということなので、土は要らなそうですね。(なんとなく私は、土を敷いてから葉っぱを敷きたくなります。)
以上、ただのスズメガ好きな人間のコメントでした。楽しいイモムシ生活をお送りください!