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2026.01.27

時期遅れのナミアゲハについて

ハナ

1/13に枯れはてて葉も大して残ってないヘンルーダにポツンといた小さい終齢幼虫を保護しました。
1/19に蛹化したので、そろそろ冷蔵庫の野菜室で越冬させようと思ってます。
ちょっと気になるのが、通常越冬は90~120日だと認識してるのですが、1月に蛹化したこの子も同じように90日~120日待った方が良いのでしょうか?それとも3月下旬~4月に暖かくなったら冷蔵庫から出して羽化を促しても良いのでしょうか?

2026.01.28

1. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)

1月の真冬に蛹になったとのこと、命を繋ごうとする幼虫の生命力には驚かされますね。

冷蔵庫から出すタイミングは、「充分な寒さを経験させてから」が回答になります。

越冬休眠の仕組みと解除のタイミング
ご認識の通り、アゲハチョウの蛹が「冬が終わった」と判断して休眠を消去するには、一定期間の低温(寒さ)を経験することが不可欠です。

90日〜120日の寒さが必要な理由
自然界では、一時的な小春日和(2月の暖かい日など)で間違えて羽化してしまわないよう、蛹の体内で「これだけ長く寒かったなら、次は本物の春だ」とカウントする仕組みになっています。

今回のケースでの判断
1月下旬に冷蔵庫に入れた場合、3月下旬〜4月頭ではまだ60日程度しか経過していません。この段階で外に出すと、積算温度が足りず、休眠が十分に解除されないまま羽化が大幅に遅れたり、最悪の場合うまく羽化できなかったりする可能性があります。

おすすめのスケジュール
この子の休眠状態をしっかりリセットさせてあげるために、以下のスケジュールを目安にしてみてください。

冷蔵庫(野菜室)へ入れる時期
蛹化から2週間後(体がしっかり固まってから)

冷蔵庫から出す時期
4月下旬 〜 5月中旬(90日〜120日経過後)

羽化のタイミング
常温に出してからおよそ2週間前後

「外の気温」ではなく「冷蔵庫に入れた期間」で計算するのがポイントです。
春本番に冷蔵庫から出すことになりますが、その時期は食草のヘンルーダや柑橘系の新芽も豊富なので、孵化した幼虫たちの餌にも困らず、蝶にとっても生き延びやすい環境になります。しっかり寒さを経験させてあげて、無事に春の空へ送り出してあげてください。

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