その他
2026.06.06
アゲハの孵化時点での食草変更
ながいも
庭のカンキツ類の葉に、アゲハの卵が産み付けられています
種類までは確認できていませんが、黒いアゲハが飛来していたのを目撃しています
しかし、そのカンキツ類には一ヶ月ほど前に残効性のある農薬を散布してあります
まだ農薬が残っている可能性もあるので
カンキツ類の葉から卵を外して、無農薬のサンショウの葉につけて飼育ケースに入れました
孵化するまでアゲハの種類がわからないのですが
仮にナガサキアゲハのようなカンキツ類しか食べないとされている種類であったとしても
孵化直後に食草がサンショウしかない状態だと、それを食べて生育することはできるのでしょうか?
2026.06.09
1. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)
農薬の影響を心配して卵を保護されたとのこと、小さな命を守ろうとする温かいお心遣いと素晴らしいご対応ですね。
仮にその卵がナガサキアゲハであった場合、残念ながらサンショウを食べて生育することはできないと推測されます。
ナガサキアゲハは、サンショウ類に含まれる「クロロゲン酸」という成分を忌避(きひ)すると考えられています。このため、ミカン科の中でも柑橘類に強く依存しています。
飛来していたのがクロアゲハやモンキアゲハであれば、サンショウ類で育つ可能性があります。カラスザンショウの葉は、クロアゲハ・モンキアゲハ幼虫の好物です。
浸透移行性殺虫剤などの農薬は数ヶ月経過しても葉に成分が残ることがあるため、無農薬の葉へ移動させたご判断はとても適切でした。アゲハ類の飼育は途中で食草を変更しないのが基本ですが、今回は孵化(ふか)前ですので、幼虫がサンショウの葉を受け入れてくれるか、まずは温かく見守ってあげてください。

