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今号テーマ

「続く」にもいろいろな形がある

「続く」には家族が大事なのではないかしら。そう思ってお話を伺った末盛・舟越の御姉弟は、親から子へという縦の線だけでなく、その周囲に兄弟姉妹という木の枝のような広がりがあることで生まれる生きる豊かさをみごとに示してくださいました。初めての鼎談です。 リサーチの一つは大量絶滅。表紙に描いたように、この5億年だけで5回も起きています。絶滅の記録を残す地層を探し、その時々で違う原因を探ります。そして二つ目。地球上の細菌の99%以上は単離培養できません。人間の腸内にもそんな細菌がたくさんいます。集団として遺伝子解析することで、腸内細菌は一人一人違うことがわかりました。共に、「続く」というテーマをちょっと横から見たものです。サイエンティスト・ライブラリーは「基礎研究が大事」と言い続けていらした岸本忠三さん。そこからみごとな薬が生まれました。From BRHは進化です。「生きものたちの上陸」に注目をしている中で四足動物の起源を見直しています。人気のあったカードのおまけ「他人のそら似」からも生きものの進化の戦略が見えます。

TALK

美しさを根っこに横へのつながりを

末盛千枝子すえもりブックス代表
舟越桂彫刻家
中村桂子JT生命誌研究館館長

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SCIENTIST LIBRARY

岸本忠三大阪大学大学院教授・元大阪大学総長

研究の真髄を医療へ

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CARD

記事のエッセンスが詰まったカード型の読みもの
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2008年年間テーマ

続く

生きているとはどういうことか考えようとするなら動詞でなければならない。そう気づいてこれまでに「愛づる」、「語る」、「観る」、「関わる」、「生る」という切り口で考えてきました。生きもの研究は本当に多様で、一つひとつを見ていると、形にも生き方にもそれぞれの特徴が見えて楽しいものです。一つの細胞である卵からそれぞれの生きものに特有の姿、形ができ上がっていく発生過程にも、カエルにはカエル、クモにはクモ、決して同じではない独自性があります。何故そんな風にやるのと聞きたくなるほどです。しかし一方で、どの生きものにも共通するところがあります。その基本が「続く」です。生きものとは続くものであると言っても過言ではありません。

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4/5(金)まで

桜の通り抜け(JT医薬総合研究所 桜並木) 3/26〜4/5