RESEARCH
互いを受け容れ、共に生きる

すべての生きものは関わり合いの中で生きています。花粉を運ぶ昆虫とそれに蜜を与える花との相利共生、一方的に相手から資源を奪う寄生植物など関わり方は多様です。そこから、それぞれの生きものに固有の姿形や、工夫をこらした生き方が生まれてきました。
今回は、ゾウムシの細胞内で生きる共生細菌が宿主の姿を変えた話と、他の植物に寄生する生き方を進化させた寄生植物の話です。共生から生まれた生きもの独自の面白さをご紹介します。
「生命誌アーカイブでさらなる広がりを」
これまで生命誌で取り上げた800件近い記事の中から、関連の深い記事を集めました。
ここでは、関わり合うことで成り立つ生きものの世界を考えます。
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1.寄生植物の進化の系譜 ーラフレシアとその仲間たち
掘田満 ほか 7号
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2.細胞内の巧みな共生 ーアブラムシとブフネラにみる
石川統 32号
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3.共生のしくみ ー植物と土壌微生物の遺伝子ネットワーク
林誠 44号
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4.昆虫と植物がつくる生態系の基盤
蘇智慧 50号
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5.土は生きている ー土壌生物が育む土壌環境
金子信博 63号
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6.多様は戦略の柔軟性から
石井博 74号
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7.化学合成生態系の進化を追う
ロバート・ジェンキンズ 75号
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8.マトリョーシカ型共生が支えるシロアリの繁栄
本郷裕一 86号
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9.生態学から地球に生きる知恵を
湯本貴和 88号
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10.花の性から広がる多様性の世界
矢原徹一 90号


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