生命誌研究館の岡田節人館長が、1995年度の文化功労者に選ばれた。岡田館長といえば、その独特のファッション・センスでその名を天下(?)に知られる生物学者。実家は350年続いた伊丹(兵庫県)の造り酒屋。代々京都から嫁を迎える家柄で、摂津の商人文化と京都の公家文化の奇妙なアマルガムのなかで育つ。真っ赤なアルファ・ロメオから現在のグリーンのシトロエンまで、さっそうと外車を乗り回し、鉄道マニアで昆虫大好きの一大趣味人。イギリス現代音楽を中心とした音楽の造詣の深さには、専門家も舌をまく。さて、トキンド・オカダの正体はいかに。

研究の虫といわれた京都大学教官時代。胃潰瘍に悩まされ、ガリガリに痩せていた。 愛煙家。タバコはロスマンズ・ロワイヤルと決まっている(ホテルの一室で国際学会の打ち合わせ、85年8月)。 紫の背広を着こなせる人は珍しい。裏千家の今日庵にて(87年3月)。
米国・ワシントンのアメリカ科学アカデミーの庭には、大きなアインシュタイン像がある。長年の生物学の友人、エバート博士夫妻とくつろぐ岡田節人夫妻(79年10月)。 選考委員長を務めた国際生物学賞の受賞式で、天皇陛下の来訪を待つ(94年11月)。 父・利兵衛氏は象まで飼おうとした好事家で、著名な芭蕉の研究家。自宅に集まった賓客に、昆虫採集の標本を見せる(小学校6年生頃)。