季刊誌「生命誌」通巻21号
縄文人は何を食べていたか—新しい科学が明らかにする日常:目次

Special Story

縄文人は何を食べていたか — 新しい科学が明らかにする日常


1三内丸山遺跡。38haを超える広さで、声域、墓地、居住、貯蔵の場所が整然と区画された都市的景観を備えている。
生命誌では,DNAを切り口に生物の歴史や関係を探り,私たち人間が生物界でどのような位置にあるかを理解しようとしている。今回は,もっとも知りたい生き物 — 人間に関する最近の研究例として,縄文の人間の生活を取り上げる。
縄文文化は,氷河期が終わり,温暖化していく中で出現した。1万3000年前のことである。6000年前の最高温期のあと,日本列島は再び寒冷化,乾燥化へ向かう。このような激しい気候変動は,生態系に大きな影響を与えたことだろう。人々の生活もまた,変わりゆく環境に適応していったはずだ。
縄文の人々はどのように暮らし,生態系の変化の中でその暮らしはどのように変わっていったのだろうか。最近の発掘の成果をもとに,新しい科学の方法がその問題に迫っている。ここでは,それらの方法を紹介するとともに,縄文時代の人々と環境との関わりを端的に表す食生活を再現してみようと思う。

遺跡からみた縄文の食生活:小山修三

縄文のクッキーを脂肪酸で分析する:中野益男

DNAで古代の作物を追う:佐藤洋一郎

安定同位体で古代人の食生態変化を読む:南川雅男

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