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  3. 季刊「生命誌」42号

生命誌の誌は歴史物語の意味。英語ではHistoryです。ギリシャ哲学の藤沢令夫先生がHistoryの原意は調べる、次いでそれを誌す、その結果歴史が生まれると教えて下さったのを思い出します。調べる時に、考えると感じる(更には愛づる)を一体化させるとよい物語が生まれる。誌すは、語ると重なります。生命はやはりとことん解明するというより、調べ、誌し、語ることによってわかってくるものではないでしょうか。

トークの遠藤さんは、「語る」の権化。言葉が身体と、一体化して生まれてくる「語る」のすばらしさを実感できる舞台を是非ごらんください。リサーチはメダカとクモ。実験室モデルからは得られなかった新しい物語を語ってくれます。武田さんは生命誌仲間と思っていますし、クモは研究館の仕事。堀田さんは脳と遺伝子という新分野を開きながら、脳の複雑さそのものへ挑戦しようとしている意気に感嘆し、共感します。文化の中の生きもの、生命誌講義など研究館の新しい活動にも注目して下さい。(中村桂子)

TALK

語る舞台     
世界観を築く

遠藤啄郎劇団横浜ボートシアター代表
中村桂子JT生命誌研究館館長

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SCIENTIST LIBRARY

堀田凱樹東京大学名誉教授、 国立遺伝学研究所名誉教授、 総合研究大学院大学名誉教授、 大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構長

生きものの理論を探して

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CARD

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2004年年間テーマ

語る

人間の知的活動は、自然という書物を読もうとするところから始まりました。その中で科学は、数学という誰もが納得する方法で自然のもつ秩序を示してきました。しかし、研究が進むにつれて、秩序の奧にある混沌が見え、そこにふしぎがたくさんあることがわかってきました。宇宙、地球、生きもの、人間。それぞれが持つ、矛盾をも含んだ秩序を知るには、対象を分解し尽くそうとせずに、言葉やイメージの持つ力を活かして「語る」ことが必要だろうと思うのです。生命誌は生きもののもつ歴史物語りを語る知です。細分化した科学ではなく、自然そのものを知る「知」を創り出す第一歩がここにあります。

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「昆虫4億年」今森光彦講演会&永田和宏対談