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  3. 季刊「生命誌」53号

今号テーマ

すべてが生まれる

●始まりを考える
今年のテーマは「生る」。生まれてくること、始まりを考えるのは楽しいものです(難しくもありますが)。トークはすべての始まり、宇宙創成です。小さな宇宙からのインフレーションは見事な物語でした。その小さな宇宙は無から生まれたとか。トンネル効果という言葉で無に意味を持たせる物理学はやはりすごいですね。宇宙の構造ができるには対称性の破れ、ゆらぎが必要という話は生物につながりそうです。リサーチは、宇宙の中で生命体を生み出す惑星が誕生する話。系外惑星の観測から地球型惑星の存在の可能性が見え、探索へ向けて動き出しているとのこと。早く生命体に会いたいですね。次は、共生系が生まれる過程を実験室の中で捉えた研究。進化をこの眼で見たいという願望に答えてくれると同時に、食う・食われるの関係が共生で落ち着くという結果、それを支えるのがゆらぎであることも示唆的です。すべての話を通じて、技術が進み見えなかったものが見えてきたと実感します。サイエンティスト・ライブラリーの中西重忠さんは、京大グループの一人として活躍。実験手法の確立で独創性を出したと自信を持っておっしゃいました。方法から原理や概念へ。佐藤さんの話と並べると面白いです。

TALK

理論と観測が明かす宇宙生成

佐藤勝彦東京大学大学院理学系研究科教授
中村桂子JT生命誌研究館館長

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SCIENTIST LIBRARY

中西重忠大阪バイオサイエンス研究所所長

新しい方法の導入で発見を

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CARD

記事のエッセンスが詰まったカード型の読みもの
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2007年年間テーマ

生る

「生る」はすべての始まりです。“なる”と読み、成る、為るなどともつながります。『自己創出する生命』という書物から始まった生命誌の原点でもあり、愛づる、語る、観る、関わるより更に生きもの、そして自然そのものに近い言葉です。木の実が生るという時、あるべきものが自ずと生じてくるという感じがします。柿の木に柿の実が生り、ぶどうの木にぶどうが生る。その陰にはそれを生じさせる生命現象があります。

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レクチャー

3/16(土)15:00〜

個体発生は進化をくりかえすのか