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自然に開かれた
窓を通して

私たちの日常生活の一部である庭は、自然界に開いた窓でもあります。チョウの食草を植えた研究館4 階の屋外展示「Ω食草園」には、陸上生態系5億年のなりたちを知る手がかりが溢れています。そこで今回は食草園に注目します。
 チョウは花の蜜を求めます。でも花を咲かせる植物の登場以前はどんな暮らしをしていたのでしょうか?
チョウとガの仲間の進化を考えます。もう一つは「虫こぶ」。身近な現象ですが、そのしくみはよく知られていませんでした。昆虫が巧みに植物の形づくりを操っているとのこと。共生関係とは何かと考えさせられます。
身近な自然に、新たな「問い」が隠れているのです。
 四季の変化に富む自然はこの国の文化を育みました。語り合いは、能楽師・大倉源次郎先生と中村桂子名誉館長です。「古事記」以来のさまざまな物語を現代に語り継ぎ、700年の伝統を生きる能楽と、生命誌38億年の物語の重ね描きです。お楽しみの紙工作は「となりの生命誌 -ウイルス-」です。是非、組み立てに挑戦してください。

TALK

自然と人工の調和する場

大倉源次郎能楽小鼓方大倉流
十六世宗家
中村桂子JT生命誌研究館名誉館長

TALK

※本文とあわせて、字幕付きダイジェスト動画でも対談をご覧になれます。

RESEARCH

ようこそ!Ω食草園へ

地球上で最も多くの種が知られているのは昆虫の仲間、その次は植物の仲間です。
身近な植物と昆虫の暮らしから、両者が長い進化の中でつくり上げた関係が見えてきます。
BRHの食草園から広がる、生きもの研究の世界を覗いてみましょう。

はじめに

PAPER CRAFT

となりの生命誌・ウイルス❶

バクテリオファージ
T4

ウイルスという言葉を聞かない日はない日々が続いています。

ウイルスは生きものの細胞に入って増え細胞を壊して次に移動する存在です。
それに対して細胞は、さまざまな防御を編み出し、そのせめぎ合いが、生命誕生以来、生きものにさまざまな影響を与えてきました。1mmの1万分の1以下の小さなウイルスの巧妙なしかけを工作で手にとりましょう。

PAPER CRAFT

足を動かすと羽が動くよ!
足を動かすと羽が動くよ!

CARD

記事のエッセンスが詰まったカード型の読みもの

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シンポジウム

5/18(土)13:30〜15:45

虫の会(拡張版)第三回 「ピン留め」と「退縮」で作る昆虫の鋭い構造