中村桂子のちょっと一言
2026.02.17
この年になっても生まれて初めてがある楽しみ
季節に合わせての数々の行事をそれなりに楽しんでいます。初詣で始まった1月は、7日に松飾り(最近はリースにしています)をはずして七草がゆ、11日の鏡開き(固くなったお餅はやはり揚げるのが一番)、小正月と続きました。
そして2月。我が家は立春にダイヤモンド富士を見ると云う特別行事があるのですが、富士山に雲がかかっていることが多く、本当にきれいだったのはこの30年間で2回ほどです。自然は思い通りにはならないものですね。もっとも、ダイヤモンドにはならなくともシルエットになった富士山を中心にした夕景色はとても美しいので、日暮れは楽しみです。
今日の話題は節分です。長い間続けてきた豆まきに、今年「恵方巻き」が加わりました。高槻の研究所に通うことになって初めて知った風習です。「太巻きを一本、恵方を向いて食べること。その間、おしゃべりは厳禁」。大阪の人は面白いなあと他人事として過ごしていましたら、いつの間にか東京でも、お店に恵方巻きが並ぶようになってきました。
それでもまだ、なんだか馴染まないままに過ごしてきたのですが、先日、新聞の片隅の小さなお料理記事に、「幸せを呼ぶ七福サラダ恵方巻き」とあるのを見つけた娘が「これ作ってみない」と言うのです。中身は、茶色の鶏そぼろ、クリーム色のツナのマヨネーズ和え、白いクリームチーズ、黄色の玉子焼き、赤いカニカマ、緑のキュウリとレタスの7種類。メモ用紙を持たされて買い物に出ましたら、お寿司屋さんの前は幾重もの行列で、店員さんが「最後尾」と書いた紙を持ち上げています。それを横目で見ながら、向かいのスーパーマーケットへ。
言い出しっぺの娘は仕事ですので、単独挑戦です。結果は……自分で言うのもなんですが、彩りがきれいでなかなかの出来、美味しくいただきました。今年の恵方は南南東、食卓に座ると後ろの方向になるので、最初にそちらを向いてご挨拶、あとはいつも通りおしゃべりをしながらいただきましたので、七福はどうなるか。まあ、努力は認めて下さるのではないかと、いつも通り良い方に考えることにしました。
下らない日常を書きましたが、初めての挑戦(大げさ)はどんなことでも楽しいものです。また何か小さなことを見つけてやってみたいなと思っています。
付記 のんびりと日常を書いてから期日前投票に行きました(当日仕事でしたので)。判断の1番はやはり戦争です。世界が安定していればそこに期待しますが、国際機関(日本女性がさまざまな形で活躍しているのは嬉しいことで、皆で応援したいです)は機能を抑えられ、力でことを解決しようとする(実際には解決できない)社会になっている中で、軍事へと向かう選択はありません。格差のない中で、食べものをきちんと作ることが、国の本当の力を育てるのであり、武器(核やAI)にお金を使うのは滅びへの道です。
地球という美しい星で生きものとして生きることを考えている「生命誌」は、気候変動、エネルギー、一人一人の幸せなど、本当に必要なことを考える政治家が育つことを願って、若い人たちと共に考え、行動していく役割をしていきたいと思います。小さな力でも。
そして2月。我が家は立春にダイヤモンド富士を見ると云う特別行事があるのですが、富士山に雲がかかっていることが多く、本当にきれいだったのはこの30年間で2回ほどです。自然は思い通りにはならないものですね。もっとも、ダイヤモンドにはならなくともシルエットになった富士山を中心にした夕景色はとても美しいので、日暮れは楽しみです。
今日の話題は節分です。長い間続けてきた豆まきに、今年「恵方巻き」が加わりました。高槻の研究所に通うことになって初めて知った風習です。「太巻きを一本、恵方を向いて食べること。その間、おしゃべりは厳禁」。大阪の人は面白いなあと他人事として過ごしていましたら、いつの間にか東京でも、お店に恵方巻きが並ぶようになってきました。
それでもまだ、なんだか馴染まないままに過ごしてきたのですが、先日、新聞の片隅の小さなお料理記事に、「幸せを呼ぶ七福サラダ恵方巻き」とあるのを見つけた娘が「これ作ってみない」と言うのです。中身は、茶色の鶏そぼろ、クリーム色のツナのマヨネーズ和え、白いクリームチーズ、黄色の玉子焼き、赤いカニカマ、緑のキュウリとレタスの7種類。メモ用紙を持たされて買い物に出ましたら、お寿司屋さんの前は幾重もの行列で、店員さんが「最後尾」と書いた紙を持ち上げています。それを横目で見ながら、向かいのスーパーマーケットへ。
言い出しっぺの娘は仕事ですので、単独挑戦です。結果は……自分で言うのもなんですが、彩りがきれいでなかなかの出来、美味しくいただきました。今年の恵方は南南東、食卓に座ると後ろの方向になるので、最初にそちらを向いてご挨拶、あとはいつも通りおしゃべりをしながらいただきましたので、七福はどうなるか。まあ、努力は認めて下さるのではないかと、いつも通り良い方に考えることにしました。
下らない日常を書きましたが、初めての挑戦(大げさ)はどんなことでも楽しいものです。また何か小さなことを見つけてやってみたいなと思っています。
付記 のんびりと日常を書いてから期日前投票に行きました(当日仕事でしたので)。判断の1番はやはり戦争です。世界が安定していればそこに期待しますが、国際機関(日本女性がさまざまな形で活躍しているのは嬉しいことで、皆で応援したいです)は機能を抑えられ、力でことを解決しようとする(実際には解決できない)社会になっている中で、軍事へと向かう選択はありません。格差のない中で、食べものをきちんと作ることが、国の本当の力を育てるのであり、武器(核やAI)にお金を使うのは滅びへの道です。
地球という美しい星で生きものとして生きることを考えている「生命誌」は、気候変動、エネルギー、一人一人の幸せなど、本当に必要なことを考える政治家が育つことを願って、若い人たちと共に考え、行動していく役割をしていきたいと思います。小さな力でも。
中村桂子 (名誉館長)
名誉館長よりご挨拶