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ラボ日記

研究セクターのスタッフが、日常で思ったことや実験の現場の様子を紹介します。
月二回、スタッフが交替で更新しています。

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【3月は去る】

阿草耕介

 2006年という新しい年が始まり、早3ヶ月が過ぎてしまいました。特に今月は序盤からBRHセミナーの準備やプログラミング講習への出張だけで中旬まで過ぎてしまいました。しかしながらそれだけではなく、とどめに最終報告会が待ち受けていました。もう普段の研究はそっちのけで準備をするだけで手一杯の状態で。というのも今回の報告会では(自分は初参加なので前回はわかりませんが)、本社や評価委員の方々実験をより身近に感じていただくために、普段の実験の様子を映像で流すことにしたためです。
 早速そのために三脚を買いに走り、研究室の皆に協力を仰いでカエルの産卵シーンや、受精、インジェクションの映像を記録していきました。後、これまで撮りたかったアフリカツメガエルの二次胚(頭部が二つある胚)ができる様子をタイムラプスで撮影しました。結果、発表は一部たどたどしかったもののわかりやすかったとのお言葉をもらいました。こういった映像は機会があればちょっとずつでもまた撮りためて、今後の実験室見学ツアーなどでも利用できればと考えています。

 前回のラボ日記の際に今回の日記で3次元可視化プロジェクトの進展具合を報告することをお約束していましたが、ようやくカエルの卵を立体表示できるまでになりました(画像参照)。まだまだサンプル数は少ないですが、今年度はとにかくデータをたくさん集めて、解析していこうと思います。さらにこのプロジェクト用のソフトウェアも開発中なので今年度は序盤から良いスタートダッシュがきれそうです。

 最後に、今年度を持ちまして、我々の研究室から山口さんが博士課程が修了し、卒業することとなりました。山口さんとは実質的な研究はもとより、いかにサイエンスを楽しく表現するかを学びあった仲でもあります。5年間のBRHでの学生生活、本当にご苦労様でした。




[脳の形はどうやってできるのかラボ 阿草耕介]

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